1986年に出版された本。
大学ラグビーの歴史が描かれている。
早稲田明治法政日体大同志社、そしてわれらが慶應義塾。

目次を見ずに読み進めていたので、慶應が出てくるのか不安でやきもきしていた。
ラグビールーツ校慶應が出ないわけはないのだが。

私がラグビーを本格的に見始めた大学時代までのお話。
上田監督の元、84年対抗戦優勝、85年シーズン大学選手権優勝を果たすまで。
早稲田はグループB脱落、明治は打倒早慶、法政は打倒早稲田+リーグ戦に分かれた経緯、
日体大は逆に対抗戦に入った経緯。そして関西の雄同志社の猛練習。

日本のラグビー界はこうした礎があって発展してきた。
トップリーグが始まり、社会人と学生の差が思い切り開き、
学生日本一と社会人日本一が争う日本選手権はなくなった。

しかし今シーズンのリーグワンは、アーリーエントリーで、
まだ大学生のスピアーズのHO江良颯など、出場3試合で3トライと大活躍。
あの慶應卒1年目の中楠一期ですら、いまやブラックラムズで10番を背負っている。
同期のマスプアもトヨタの二列に必須。
時代は戻りつつあるのか。

やはりラグビーは楽しい。

 

 


カウンター・アタック―早稲田大学
選ぶのは、スクラム―明治大学
もういちど、キックオフ―法政大学
荒ぶる―早稲田大学
トラックを走るラガーメン―日本体育大学
ゴー・トゥ・イースト―同志社大学
無名のフィフティーン―慶応義塾大学