手配しておいて忘れて、食べ物本かと思って読み始めた。
確かに食べ物が主役ではあった。
が、どちらかというとネガティブ?
職場での、三角関係を描く小説だった。
それも、食べることの意味が分からない男と、
食事やお菓子を作るのが大好きな真っすぐで、か弱い女と、
その、体調不良ですぐ早退する女の分まで働くことと、
彼女を守ろうとする男たちに嫉妬する女の。

驚いたのは、読んでいるうちにいつの間にか主語が変わること。
男のモノローグかと思っていたら、
いつの間にか女、それも嫉妬する方の女の言葉に変わったときは、
斜め読みの悲しさ、途中で気づき、思わずページをめくりなおした。

また男の言葉に戻り、ようやくこの小説の趣旨に気づく。
慣れれば慣れる。
合図くらいほしい。* を途中は見たが、最初の切り替えでは気づかなかった。

ささやかな意地悪、退職、転勤、セックス未遂?、、
このままくっつくのはなんだか物足りないが、、、

薄い本だし、ま、いいか。