素晴らしい本。

不思議なイラストで、おちゃらけた内容化と訝りながら読み始めたが、

とんでもない!

「苦しまないと人は成長しない」なんていう非科学的な言い伝え?を否定、

危機介入と抑止力以外に叱る効果はないとばっさり。

話は理不尽な校則に及ぶ。ルールを破ったら叱る、そうしないと生徒を守れない、

特定の髪形は禁止、事件に遭うから、、、だったら世の中全部がそうしなければ

ならないはず。嘘っぱちだ。論破している。

そうした、叱ること、縛ることにまつわる神話?がいまだはびこっている。

何とか教会とか、自由なんとか党の一部の議員も同じレベルなんだろう。

 

そうした、変な「べき論」を捨てて、

そう、叱る自分を叱る、、、つまり自分が叱る依存症になっている、これはいけない、と自分を叱ることも捨てて、叱るとうまく付き合おう、「叱る」を手放そう、

ということでこの本は確信に入っていく。

叱るは抑止力、その前に、問題が起きる前に前さばきしよう、

「しない」のか「できない」のかを見定めよう、

それでも叱ってしまうときは本物の専門家に相談しよう、

専門家に叱られたら、それは本物ではないから逃げよう、

 

と、しっかり分析した後、建設的に話をまとめている。

 

かくいう自分も、長い会社人生で一番部下を叱っている。

今までの部下は優秀な人が多く、叱る場面はあまりなかった。

むしろこちらが学ぶことも多かった。

しかし今の部下はそうではない。

四十近くになって基礎ができていない。

救いなのは素直なこと。

素直すぎて何でも言うことを聴いていて、自主性が育っていないともいえるが。

なので今、自分の立ち位置を認識させ、目標を立てさせ、計画を立てさせ、

進捗をしっかり記録する、ということをやらせている。

マラソンにも誘い、努力が結果に表れることを体感したことで、

ますます素直についてきてくれている。

しかし、、、そのたてた目標の一部、コミュニケーションができない。

前さばき、とこの本にあるが、敢えて失敗させている部分がある。

実践で学ばないと、身に着かない。

自分がやれば5分でできる文章作りが彼にやらせると添削して1時間2時間かかる。

下手な文章には叱らない。

出来ないのは仕方ない、それをごまかそうとする。これは叱ってしまう。

この叱りは抑止力に入るのか?

自身の精神衛生上もよくない、、、

 

考えさせられる本だ。

 

 

はじめに

Part 1 「叱る」とはなにか

1 なぜ人は「叱る」のか?
2 「叱る」の科学――内側のメカニズムに目を向ける


Part 2 「叱る」に依存する

3 叱らずにいられなくなる人たち
4 「叱らずにいられない」は依存症に似ている
5 虐待・DV・ハラスメントとのあいだにある低くて薄い壁


Part 3 〈叱る依存〉は社会の病

6 なぜ厳罰主義は根強く支持されるのか?
7 「理不尽に耐える」は美徳なのか?
8 過ちからの立ち直りが許されないのはなぜか?


Part 4 〈叱る依存〉におちいらないために

9 「叱る」を手放す

あとがき/〈叱る依存〉をより深く考えるためのブックリスト/注