私はまだ藤井聡京都大学大学院教授を把握しきれていない。

安倍内閣の官房参与だったというだけで斜めに見ていたのだが、

大前研一氏主宰のBBTの講師を担当し、私の質問にも真摯に答えてくれたり、

先日襲われた宮台真司教授と、同じ師(西部進)を仰ぐ人物だったり、、、

東京MXの東京ホンマモン教室や文化放送のおはよう寺ちゃんでべらんめえ調で語ったり

・・・

そもそも専攻は都市社会工学 というのだからもう訳が分からない。

懐の深い人というか、、、

 

そんな藤井さんが「正論」をテーマに本を書いた。

ここでいう正論は2つ。

1つはデフレ下でプライマリーバランスを唱えるのは無意味、公共投資を増強すべき

MMT理論は正しい というもの

もう1つは、大阪都構想は誤り というもの。

 

前者はしっかり論文を書いたところ最終的に安倍さんの目に留まり、

実現すべく内閣官房参与にまでなったが、最後安倍さんに消費税増税されて辞めた

それでもしっかり正論を正面からぶつけることで、トップの耳に届いた

 

後者は維新の橋下に対抗、住民投票で勝つべく闘った。

いやがらせもたくさんあったが、普通勝てないところを正論をぶつけることで仲間が増え、

勝った。

 

人を動かせない、独りよがりの正論は邪正論。

教養をもとに、相手に伝わるのが正正論。

 

という本。

頷けるがなかなか難しい。

はじめに 正しいことほど伝え方が難しい
第1章 正論とは弱者が強者に立ち向かう唯一無二の武器
第2章 人を動かすために必要な「方便」の使い方
第3章 正論の「組み立て方」と「通し方」
第4章 「敵」を説得する前に「味方」を増やすことが大事
第5章 人を動かすには「諦め」「意地」「媚び」が必要