この言葉、トランプが言い出した言葉だという。
かつて尊敬されていたジェファーソン米大統領。建国の祖父、民主主義の英雄。
しかし彼が奴隷を囲い、子も産ませていたことがわかると、
その銅像を取り外すアメリカ市民。
このことをトランプが「キャンセルカルチャー」と非難した、ということ。

確かに、価値観、モラルが違う時代の所作を理由に、
その人の功績まで否定する、というのはややエキセントリックに過ぎる気はする。
日本であれば歴史上の英雄の功罪を併せ吞んで?認めている実態がある。

法の不遡及、ではないが、今の価値観で過去を責めるのは行き過ぎとは思う。
しかししかし、マイノリティにとっては、それは耐えられないことなのだろう。
自分の祖先を貶めた人が偉人の像として人目に付くところに飾られている。
まあそりゃ気分は悪い。
アメリカでは記念館などに移されているようだ。確かに公共の場に置くものではないのだろう。
・・・日本でもあちこちに実業家や政治家の胸像を見るが、愚かだなあと思う。

それは置いておいてこの本。
キャンセルカルチャーに代表されるアメリカの分断について掘り下げている。
そしてこの現状の最大の原因を「インターネットの普及」に見ている。
自分の気に入った情報だけが洪水のようにネットから降り注ぐ環境が、
分断、対立を生むと。別の本でもこれを指摘してたな。
両論併記、バランスをとる、ということができなくなっていると。

情報って怖い。
私は基本リベラルのはずだが、しかし小さな政府信仰。
TBSラジオ文化放送ニッポン放送NHK、万遍なく聴く。
本も、俗にいう右寄り左寄り両方読む。
(・・・持論だが、今の安倍派中心の自民党は右でも保守でもない。)
それでもなかなかバランスはとれないけど。意識はしている。

アメリカの影響をもろ受ける、というか、アメリカトランプの戦略をそのまま地で行く安倍派。
どうなっちまうのか。

 

はじめに
第1章 キャンセルカルチャーとは何か
第2章 「アメリカの多様性」に対するアレルギー
第3章 大統領選挙に見る政治的分極化
第4章 妊娠中絶、ワクチン、マスクは、なぜ「文化戦争」になったのか
第5章 キャンセルカルチャーとメディア
第6章 ヘイトクライムの歴史とBLM運動
第7章 銃とアメリカとキャンセルカルチャー
第8章 キャンセルカルチャーということば