凄い新書に出会ってしまった。

女性用風俗、「女風」というらしいが、その実態を教えてくれる。

男の風俗は単なる欲望、入れてスペルマを出したい、それだけだが、女性は違う。

もちろん性欲もあり、快感を求めたい、というのはあり、その描写はエロティックでもあったが、

それだけでなはい。女性が求めるものは。

寂しさを受け止めてほしい、のだ。

AVばかり見て身勝手な男に疲れ果て。

いや、それ以上に、自分の容姿などに自信がなく、「私なんか」と引いてしまい、

男性に近づけない女性が相当数いる。

「やらみそ」なんて言う言葉があるのを初めて知った。

我々男にしたら、女性は、極端に言えば若いというだけで価値があるように思うのだが、

そう思えない女性はたくさんいる、ということ。

そんな人たちに第一歩を踏み出させる役割を女風が果たしているというのだ。

 

女性に対する考え方が変わるし、もっと妻を大事にしよう、とも思う。

心も体も開く、というのはハードルが高いことなのだ。

男みたいに単純ではないのだ。女性は。

 

まだページを余してルポが終わって、女風の経営者との対談にでもなるのか、

と思ったら、登場してきたのは宮台真司氏。

彼の的確な社会に対する見識に再び圧倒される。

 

本というのは、自分が知りえない世界を知る、最高のツールだと思うが、

この本はまさにそれだ。

自分では聞けない話を聞き出してくれた。凄い著者だ。

 

女性を大切にしないと。

 

まえがき 買う女たちの背景に何があるのか
第1章 処女と女性用風俗
第2章 妻として母としての人生では満たされない欲望
第3章 女風を提供する人々の思い
第4章 セラピストたちの思い
巻末対談 「同じ世界に入る」ことの享楽(宮台真司
菅野久美子)