てっきり週休3日制、水曜日に働かないことの効用を語るホンダと思っていたが、

宇野さんのエッセイ集だった。

私にとっては宇野さんはTBSラジオ文化系トークラジオLifeのメンバー。

どんな文章を書くのかと思ったら、クオリティが高い。

新宿を中心に走るランナーでもあるようだ。ジョガーかな?

走ってそのまま食事ができるってことは、そんなに汗はかいてないわけで。

まあそれはそれとして、

1部2部はないないシリーズ。

自分の執筆生活の話から

オリンピック、黒柳徹子、寅さん、エヴァ、テラスハウス、いだてん 等に論評。

3部は一転深い。

 

東京オリンピック2020は招致の時から反対し、

テラスハウスの危うさに早くから警鐘を鳴らしていたが、花さんの自殺という最悪の結末。

いだてんは評価。しかし同時にクドカンの限界にも触れる。

寅さん、満男はゴクミと結ばれなかったんだ、、、、

エヴァは鬱から立ち直る庵野の話だと。マリは実の奥さんだと。なるほどねえ。

 

タイトルには騙されたが、内容のある本だった。

 

第1部 水曜日は働かない


第1話 水曜日は働かない
第2話 あの森にカブトムシはまだいない
第3話 マラソン大会は必要ない
第4話 僕たちに酒は必要ない
第5話 そもそも家から出ていない
第6話 実は免許を持っていない
第7話 食べるチャンスは逃さない
第8話 同じものしか食べていない
第9話 汚辱にまみれて生きられない
第10話 実は免許を持っていない2
第11話 実は免許を持っていない3
第12話 オリンピックに間に合わない
最終話 水曜日しか働かない

第2部 2020年代の想像力
 

第1回 窓ぎわにトットちゃんはもういない
第2回 テラスハウスは終わらない
第3回 誰かと一緒に生きられない
第4回 この世界にジョーカーはもういない
第5回 この国に「寅さん」はもういない
第6回 僕たちにエヴァンゲリオンは必要ない
第7回 「花束みたいな恋」はしない
第8回 オリンピックで走れない

第3部 水曜日も働く人たち
 

第1回 周庭のこと
第2回 21世紀の死神博士たち
第3回 議論は〈ゲーム〉であってはいけない
第4回 「遅いインターネット」最大の危機
第5回 「書くこと」から「読むこと」へさかのぼる
第6回 「書く」という「暮らし」を学ぶ
第7回 これからの京都の話をしよう
第8回 猪子寿之と「人類を前に進めたい」