ページをめくるまで、誰の本かわからなかった。忘れていた。
普通スポーツ選手の本は表紙に顔写真がバーンと出ているのだが、
昨シーズン限りで引退し、医者の道を歩んでいる元ラグビー日本代表福岡 堅樹はそれをしなかった。

内容は、いきなりエディさん登場でそれはそれは楽しい。
ラガーマン福岡 堅樹がどのように成長したか。
その生い立ち、福岡高校時代、筑波大学時代、そして大学生として日本代表に呼ばれ、
2015イングランド、2019日本大会を経験、ベスト8に進出し、
最後パナソニックで日本一になって引退するまでのプレー、考え方がたっぷり描かれている。
五輪でセブンズに出てメダルを取ることが最終目標だったが、コロナによる延期で断念したくだりも、
すがすがしい。

本当にクレバーな男、と感じる。
挫折を知らんのか?と。
高校時代怪我で花園を断念したときも、まだ高校2年、来年があると切り替えたり、、、
クレバーだ。

医者として、患者の心身をフォローしてほしいと思う。

でも日本代表は彼が抜けた穴を埋められるのかなあ、、、

 

 


第1章 成長の限界を決めない
人との出会いで能力は開花する/心の「拠りどころ」を見つける/逆境を乗り越えたときに人は強くなる

第2章 自分を客観視する
自分の行動を「言葉」にする習慣をつくる/「やりたいこと」の中から「得意」を生かす/自分の力で変えられないことは思い悩まない

第3章 割り切る勇気を手に入れる
夢を叶えるためなら切り捨てるべきものもある/「後悔しない選択は何か」を自らに問い続ける/「切り替え」を駆使して集中力を高める

第4章 目標はいつ変わってもいい
目標には「締め切り」を設定する/「あきらめる」のではなく、「次の目標に移る」/「目の前の目標」と「人生の目標」を見誤らない

第5章 「ONE TEAM」で学んだこと
発想の転換でネガティブ思考をポジティブ思考にする/運は努力でコントロールできる/集中力を高めるルーティンを身につける

第6章 自分に合った勉強法を見つける
自分にフィットした勉強法を信じて実践する/「できない自分」を許す/目標を2つ持つことで、心のバランスをとる

第7章 社会の中で輝く歯車になる
ときとして組織の方針に従わない勇気を持つ/「完璧」も「強さ」も求める必要はない/異なるものを鏡として自分を知る

第8章 信じた道をまっすぐ走る
「自分にしかできない生き方」を探し続ける/「好き」こそが最大の原動力になる/後悔のない過去を積み重ねていく