これはいい。
目の付け所。
企画段階で勝利だ。
誰でも知っている歴史上の大事件、これを現在の政府や日本企業が行っているプレスリリース風に発表させたら、こんな風になるのでは、と形作っている。
中には違和感のあるものもないではないが、まずは楽しい。面白い。
知的好奇心をくすぐられる。
鎌倉幕府のリリースが1192年だったのは、古いな、と思ったけど(今は1185年が通説になりつつある)
なんせ楽しい。
もう少し解説が長くてもいいのに、と思うのはいつもの日経本。押し込み過ぎなんだよな。
タイトルが大政奉還なのは、出版した時点、去年のNHK大河ドラマ「晴天を衝け」の影響かな。

今なら もし鎌倉時代に広報がいたら 「鎌倉幕府成立」のプレスリリース書いてみた になってたのかな。。。

取り上げている事象は以下の通り。これをどうプレスしたか。読んでみては?

 

まえがき
第1章   リスクマネジメント
  ●武田信玄の死を広報的にごまかしてみる
  ●元寇に失敗した元軍の言い訳を広報する
  ●一方的な「忠臣蔵」を吉良家側から情報発信
  ●「本能寺の変」に学ぶ危機対応の原則
  ●顧客プライバシー保護が甘かった「池田屋事件」
  ●「金印」を紛失した役人はどうなった?
  ●弁慶が義経の広報官だったら
  ●「生麦事件」はワーケーション中の事故だった?
  ●「関ケ原の戦い」にはらむリスクを広報する
  ●日本初"バ美肉おじさん"紀貫之は謝罪すべき?
  ●混乱の室町時代は『北斗の拳』とソックリ

第2章   制度改革
  ●人にはどれだけの土地が必要か
  ●エグい「武家諸法度」はソフト路線で発表する
  ●お手本のような負のループ「徳政令」
  ●「生類憐みの令」は本当に悪法だったのか
  ●「大政奉還」の発表で幕府広報の葛藤を追体験
  ●「明治14年の政変」をミュージカルにしてみた
  ●「廃藩置県」よくあるご質問
  ●200年早過ぎた貨幣政策の天才

第3章   マーケティング
  ●源頼朝が編み出したエンゲージメント強化策
  ●超優良コンテンツ『古事記』で『ワンピース』超え
  ●松尾芭蕉を旅行系の人気ユーチューバーに
  ●「行基」は奈良時代のインフルエンサーだった
  ●遣唐使を現代流で募集するとこうなった
  ●求む、長篠方面に住む鉄砲に興味のある若い方
  ●仏教ブームの仕掛け人が豪族にアンケート
  ●大化の改新の記念事業で"謎の巨石"を大胆広報
  ●学習塾風に松下村塾の生徒を大募集!
  ●縄文人が米を食べた瞬間がイノベーションだ

第4章   広報テクニック
  ●「刀狩」にプレスが同行したらどうなるか
  ●江戸幕府が一揆について意識調査をしてみたら
  ●ヤマタノオロチ伝説でリリースの書き方を復習
  ●戦国武将の「ベストドレッサー賞」は誰の手に?
  ●社内広報で幕臣の心に「鎖国」を響かせる
  ●是が非でも『源氏物語』を売りたい出版社へ
  ●聖徳太子をメディアに売り込む最高の方法
  ●伊能忠敬に関する報道発表が簡素過ぎる問題

第5章   リーダーシップ
  ●井伊直弼、命懸けのコンプライアンス違反
  ●板垣退助“最期の言葉”を広めたのは誰?
  ●坂本龍馬が150年後に向けたプレスリリース
  ●上杉鷹山が発した名言にJFKが触発?
  ●「聚楽第」に未練無し、豊臣秀吉バブリー人生

監修者あとがき   日本の歴史はプレスリリースの歴史である
プレスリリース年表
参考資料