SANSANのウェブセミナーのメモです。

書きなぐりですが、参考になれば。

 

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著書「平成維新」の表紙は各国のGDPを面積にした世界地図。中国は九州と同じ大きさだった。
平成から30年、令和では中国は日本の2.5倍のGDPになっている。
日本は30年間進歩いていない。

平成を見直す。
株価。
名目賃金は英米は2倍。日本はマイナス。
企業ランキングトップ10、日本は7社入っていたが今はトヨタ24位が最高。アメリカが大半で中国が続く。
人口、日本は低迷、アメリカは移民で30%増。
日本が伸びているのは借金。GDPの2.5倍。先進国唯一。
個人金融資産は死蔵。死ぬ瞬間がキャッシュリッチ。
ストックに課税するのがよい。
業界を越えた転職がないから低賃金。

受益者から改革 する余地は大きい。
シンギュラリティが迫る中、AIに仕事が奪われたら、人間がするのはコンピュータにできない仕事。
それは構想力。
日本は構想力を教育していない。
小選挙区制で、横浜市長一人がみている地域に国会議員が8人。天下国家を見る筈がない。
大選挙区制、道州制にすべきだが、今議員の彼らには提案できない。
変革できない国になってしまった。

DXでGAFAM、BAT、平成保険に注目。時価総額1000億のユニコーン、1兆のデカコーン。
2025年の壁。IT人材が引退する。既存システムがブラックボックス化する。
マルチプル経済下で、「富はプラットフォームから生まれる」
2000年「新資本論」で大前研一が最初に提唱した。アマゾンがディスラプタになった。
ハーバードは2005年にプラットフォーム戦略を教えた。

企業事例
・ネットフリックス DVD→ネット→サブスク リコメンデーション、オリジナル。
          CCCは移れなかった。巣ごもり消費でネットフリックス一人勝ち。

・リクルート    紙媒体からWEB50%へ。定年を32歳から39歳に延長。起業する。
          そのために勉強する。アイデアを構築する。プレゼンさせ、よければ出資する。
          WEBシフト。若い力で新しい事業。江副さんのアイデア。「10年でやめなさい。」
          レストラン予約、SUUMOで検索だけでは、そのうちGoogleにバイパスされる。
          DXに見舞われる。

・ウォルマート   アマゾン恐怖症克服。Eコマース強化。
・セブンイレブン  注文をコンビニで受け取り

・自動車      エンジンが内燃から電気になる。自動運転になる。シェアリングになる。所有でなくなる。
          予約して家に無人の自動車が着て目的地まで連れて行く世の中になる。遠ければ駅まで。間は電車。
          巨大産業である自動車が変わっていく。全部持っている会社は今はない。
          テスラは電気自動車で先行。客のデータ吸い上げ。グーグルは自動運転、道路地図。
          データ獲得で日本は遅れている。公道を走れない。
          トヨタは静岡で実験。
          フォルクスワーゲン必死。
          GMもデトロイトで実験。
          どこが勝つか。
          内燃とハイブリッドで世界トップだった日本。ご破算。

・タクシー     ウーバーに危機感を持った日本交通川鍋社長、会長になって自ら全国タクシーアプリのプログラムを書いた。
          2万5千台登録。
          日本は2種免許が必要なためウーバーをブックできている。
          九州の第一交通はインバウンド対応。●●ペイ対応。
          法律で、空いている時間は宅配やっていいとなり、トライできる環境。

・アパレル     若者のファッション離れ。サブスク、メチャカリ。新品貸して戻れば自社の古着サイトへ。買取も可能。
          自動車も所有からシェア、使用へ。

DXが進まない企業
法律の規制があるから。一部は事実。
しかし、基本は経営者の構想力が足りないから。
欧米に追い付け追い越せ時代を長く過ごした。ゼロから生み出す癖がない。企業変革、デジタル化ができない。
こういう人材を育てるには大卒では手遅れ。中高生からデジタルをべン供する必要がある。
思い描く世界をプログラミングできるよう。
ITエンジニアは、世界を思い描くことができない。
30代が、自分で勉強してある程度作って、後は優秀なエンジニアに頼む、というのがいい。
M3という会社、元マッキンゼーのコンサルが経営。時価総額6.2兆円。システム開発人材を指定したら日本人がいなくなってしまった。

・GE        収益が落ちトップ100から落ちる。
・BBC        アーカイブ、デジタル化がうまくいかず、150億を無駄に。
・三越伊勢丹    EコマースをやったがVIP顧客の情報共有に恐怖感を持ち、物理的拠点に留まる。
          いまだに送付を依頼すると住所を書かされる。
          高島屋は違う。高島屋は不動産会社化。店舗を呼び込み賃料で稼ぐモデルに変化。百貨店としてのダメージは少ない。
          これとてこれからわからない。

デジタル化の丸投げは理解不能。うまくいかない。
若手サイエンティストは自由を求める。こういう会社に入ったとしても馴染めず辞める。

・行政手段 エストニアはソ連から独立した直後、10数年前にデジタル化。
      日本はできない。建築確認はいまだペーパーベース。
      シンガポールはCADでオンライン。

手段でなく技術から入るからダメ。目的から入る、顧客視点で見る。
自動車を「安全な移動」という視点で見れば38兆マーケット。

CEOがチーフデジタルオフィサーCDOに権限を与える。
プラットフォームはユーザー、既得権益、行政を巻き込む。

もし自分が○○のトップだったら

フェイスブックのリブラ 信頼できる通貨、スマホベース。中央銀行は総反対。デジタル通貨は反対ではない。
            ネット上で世界共通。国をまたいで送金は必要。ユーロはうまくいった。
            大前は支援する。ザッカーバーグが自己資産を全部投資すれば。

・NTT  個人情報を無限に持っている。中国と同じ。日本の中でできる。銀行がNTTの信用格付けを使う、、

・RPA  業務改善。うまく行ったら他の企業に貸し出す。トヨタのかんばん方式と同じこと。

・都市  日本全国ちんたら、ではなく、道州制。札幌は金融、渋谷はエコ等。リーダーシップをとってもらって競争を起こす。
     世界でもシリコンバレーなど。国全体を変えるのは難しい。地域で一つの領域で最先端に。
         
・CDO  最先端事例を理解し自分の会社でデータ作りをやってみる。人材は最大の経営資源。人材は作り出す。外で見つけて来てもらう。
     富はプラットフォーム。プラットフォーマーに倣う。そこをベースに人が集まり、商流となる。
     日本のリーダーに要求される動き。

QA

Q1既存事業をどうするか 
A1捨てる必要はない。デジタルツール、RPAで間接業務改革をしホワイトカラーを半分にする。その分を新しいことを考える人に。
 RPAエキスパートとなって外に貸し出す。コンサル業務。

Q2危機感がない
A2のんきな質問。失業した場合を考えてどうしたらいいか勉強したらいい。国が何もやっていない。子供のほうが危機感がある。高校生に改革案を。

Q3DXにはサイバーセキュリティ必要
A3ソフトバンクのように、一度被害にあうのがプラス。マッキンゼーは外部に攻め込んでもらい、指摘してもらった。アメリカもハッカーに来てもらう。
 時間も金もかかるが重要なステップ。フィリピンのハッカー予備軍に来てもらう。ソニーも北朝鮮にやられた。訓練は重要。保険。

Q4デジタル人材育成
A4大卒は難しい、手遅れ。電子学院から人をとり、経営課題を与える。上司をつけない。つけると35歳で使い捨てになる。
 日本は企業側がスペックが書けず、20人呼んで一緒に作る、これだと優秀なインドの会社、インフォシスやサティアムを使えない。
 カーネギーメロンCMMI成熟度レベル4までできないとだめ。
 発注側が専門学校卒を経営に参加させソリューションをつくる。
 台湾はDXがうまくいった。オードリータンをデジタル総括大臣にした。中卒。19でシリコンバレーで起業、39で大臣。
 日本は平井大臣。なにも理解できていない。友だちがITの人、ではダメ。自分でプログラムを書けないと改革できない。
 エストニア、インド、シンガポール、韓国、自分でできる人がやる。若い人と二人三脚で一緒に生み出すならいい。

Q5バイデンの影響
A5第三次オバマ内閣。トランプを追い出すことで役割を終えた。期待しない。世界のリーダーとしてのアメリカに戻る。
 トランプは100日持たないと言って外れた。バイデンは4年生きてくれれば。

Q6DX
A6自分なりの答えを出す人は強い。
 羽田市場という会社、鮮魚で大成功したがコロナで割烹の需要がなくなりこけた。必死に考えEコマースにシフト。
 メガネスーパー。スシロー。経営者がデータをもとに必死に考えた。

Q7経営者に大切なこと
A7誠実さ。自分が提供したいサービスのために何ができるか。回り道に見えることもとことんやる。
 ずる、抜け道を探したり、株価を上げたりは邪道。
 大前自身、オールサーバーの研修会社を立ち上げ、精鋭人材をそろえ、コンテンツを蓄えたら、コロナで注目された。
 世界に人材が散らばり、集合研修ができない時代が来ると思って、ずいぶん前からやっている。
 自分のやりたいことを、回り道でも、自分の客はだれか、何を提供するか、納得するまでやれば、客に認められる。
 DXにも抜け道はない。