これは凄い本だ。

この本に書かれている中国の先進IT事例を知らなかったことが

恥ずかしい。

2019年春の本なのに!

 

ITというかデータベースを活用したビジネスが

中国でここまで進んでいるなんて。

 

平安保険、

ディディ(タクシー)

ジーマ・クレジット 芝麻信用

シェアリング自転車

 

の例は凄い。

中国人が最近お行儀がよくなったのはジーマの信用度をあげるためとか。

 

ITのビジネス化といえばアメリカ、と思い込んでいた。

データウエアハウス、なんて言葉が昔あったけれど、、

ここまでデータを活用し、マーケティングに生かし、

ビジネスで成功するなんて。

 

中国恐るべし。

共産党一党独裁、とか、変なイメージしかないけど、

民間?は確実に力をつけている。

 

日本のようにダメなITゼネコンがシステムだけ売って

何も進まないのとはわけが違う。

マイナンバーのみじめさ、悲惨さ。

そもそも民間企業でITを、DBを駆使して成功した会社があるのかどうか。

経営トップのITの理解度の低さがこの事態を招いている、のか?

 

見本がないと何もできないのか。自分で考えない?

 

参った。

これでは中国にやられるわけだ。

国力の差がこんな形で出ているとは。

 

自称右翼で「武漢熱」とか騒いで中国をディすることしか知らない人はぜひ読むべきだ。

日本は中国に勝てない。このままでは。

おもてなし、とかで喜んでいる時代ではない。

教育だ。経営者教育。いや、もう過去の栄光にどっぷりつかった世代には無理。

失われた30年を生きる若手に期待か。

 

 

 

 

第1章 知らずには生き残れない、デジタル化する世界の本質
1-1 世界の状況、日本の状況
1-2 モバイル決済は「すべての購買をIDデータ化する」
1-3 シェアリング自転車は「生活拠点と移動をデータ化する」
1-4 行動データでつなぐ、新たな信用・評価社会
1-5 デジタル中国の本質 データが市民の行動を変え、社会を変える
1-6 大企業や既存型企業の変革好事例「平安保険グループ」
1-7 エクスペリエンスと行動データのループを回す時代へ
第2章 アフターデジタル時代のOMO型ビジネス~必要な視点転換~
2-1 ビフォアデジタルとアフターデジタル
2-2 OMO:リアルとデジタルを分ける時代の終焉
2-3 ECはやがてなくなっていく
2-4 転覆され続ける既存業態
2-5 日本企業にありがちな思考の悪例
2-6 企業同士がつながって当たり前 OMOの行き着く先の姿

第3章 アフターデジタル事例による思考訓練

第4章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革