外国人労働者は欲しい、でも移民はダメ、

というご都合主義の安部さん周辺が生み出した特定技能実習生制度。

これがどんなにまやかしなものかをこの新書は訴えている。

 

時給300円で400時間も働かされる外国人労働者、、

外国人材と言い換えるらしいが。

普通の街の社長が会社の存続のために鬼と化し、

彼ら彼女らを冷遇する。

 

国籍が違うというだけで冷遇して平気でいるということは、

次は自国民もそうすることになるわけだが、

排外主義の人たちはそういうことを考えない。

日本はもともと海外と同化することで発展してきているのに。

自分たちとそれ以外に分け、自分らの利益を守ろうとする人たち。

悲しすぎる。

日本国民、なんて概念はないはずなのに。

それをして右翼とは呼ばせない。

真の右翼は国を愛すると同時に、他国を尊重するのだ。

排外主義は右翼と違う。

 

若い世代、労働力が減少する中、外国人をまともに招かない、

それこそ国が亡びるだけだ。

 

 

 

 

第1章 外国人労働者をめぐる環境(アメリカ国務省や国連から厳しい勧告
「外国人=犯罪者」と思いがちな入管職員や警察官 ほか)
第2章 外国人労働者奮闘記―モノ扱いが横行する現場(一〇〇の相談に一〇〇の物語
ケース1 指をなくしたラナ ほか)
第3章 「外国人」労働者受け入れ政策の歴史(“前史”オールドカマーの時代(戦前~戦中)
「オーバーステイ容認」政策(一九八〇年代~) ほか)
第4章 これからの移民社会(そもそも「移民」とは何か
移民の歴史的価値を再認識すべき ほか)