丸の内15丁目プロジェクト ビジネススクール2学期 2019/1/20(日)15:00-16:30 マルキューブ
講師:荒木香織 廣瀬敏朗 真壁伸弥
ビジネスに効く!ラグビー流「心技体の鍛え方」
荒木香織「ラグビー日本代表メンタルコーチ」
園田学園女子大学人間健康学部 教授
株式会社CORAZON チーフコンサルタント
慶應蹴球部、上武大駅伝部、サントリーバレーボール部、
マツダ駅伝部、トヨタラグビー部のメンタルコーチ
廣瀬敏朗「ナチュラルボーンリーダー」
東芝ブレイブルーパス BKコーチ ラグビーワールドカップ2019?アンバサダー
2014年代表キャプテン、2016引退、トップリーグ選手会発起人
真壁伸弥「世界と闘う日本の壁 営業マン」
サントリーサンゴリアス所属 ポジション:LO(ロック)
矢野武 スポーツ実況アナウンサー(フリー)
(廣瀬)
自分は生まれ持ってのキャプテンではない。人前に出るのは嫌だった。
鍛えられ、ポジションを与えられ、リーダーになった。
(荒木)
トップリーグカップ戦、トヨタ優勝!多国籍軍で余裕でした。
8シーズンぶりの決勝、初タイトル。北川、姫野中心のチーム。
日本語、英語、アフリカンが飛び交う。
(真壁)
サントリーは日本人だけ。自分も欠場。まとまってたが勝ち切れなかった。
(廣瀬)
3連覇は難しい。東芝はパーティやりすぎの神鋼に勝った。勝って飲んだ。
(真壁)
ウイスキー1リットル飲んでも酔わない。
【トップリーグが終了、今日からワールドカップシーズン。8カ月後の今日、開幕戦】
(荒木)
2012年、日本代表のメンタルコーチに就任。エディから会いたいといわれ、京都から出てきた。
メンタル強化の専門家を探しているという。
思考、感情をコントロールすると前向きに変わる。
それでも良くない想像をしてしまうが、どれをチョイスするか、判断力をつける。
心は折れるものだが、どうすれば乗り越えられるか。リハビリするか。
(真壁)
旨い地酒を探す。
(廣瀬)
日本代表にはそれまでメンタルトレーナーはなかった。
(荒木)
HONDAやドコモではやっていた。メジャーではなかった。
ラグビーとしての特徴がある。 個人だけでなくチームとして前に進めていくバランスが重要。
自分だけの選手はうまくいかない。 それぞれの役割を理解してもらう。なめらかにする。
一緒に見つけ、信じて、体現してもらう。
(廣瀬)
自分も2012にエディに呼ばれびっくりした。2007以来代表から離れていた。
お茶して「1年キャプテンして。よかったらもう1年」30歳を選ぶのかとびっくり。
(真壁)
最初は手探りだった。「トップ10めざす」ついて行こうと思った。
(椅子が落ちる)126キロある。
(廣瀬)
自分は73キロ。10キロ痩せた。代表時代は無理に食べていた。
五郎丸も食事を「材料にしか見えない」と言っていた。
自分は食べるのが遅く、立川に置いていかれた。今はご飯がおいしい。
あのころは体の為だった。
(荒木)
2012年の日本代表の問題点は、平尾のころに1勝しておらず、
「エディ来て勝てるの?」という雰囲気だった。
「トップ10、やってみい」というエディに選手もいた。(当時15位)
トップ10になったころから信じはじめた。
廣瀬も「俺らがトップ10にな鱈どんなラグビーになるか見てみたい」と言っていた。
どうせ無理、戦えない、と思っている選手のマインドセット、姿勢を変えるのが仕事だった。
4シーズンある。変わる。 うまくなるのが分かる。結果が出る。練習がきつい。ハマる。
(真壁)
エディはサントリーの監督だったので、自分はついていきやすかった。
最初はサントリーの選手がたくさんいた。次第に減って行った。 他の選手に伝わって行った。
(廣瀬)
東芝は一体感を作るのがうまかった。望月、藤井がその役回りだった。
すぐいなくなったが。
(荒木)
盛り上げの為だけにいて、切られた。 2015の結果の為にいろんな人がかかわった。
廣瀬は3年目にキャプテンを代わった。
エディに「脚の遅いウイングはいらない」と言われた。
エディはワールドカップ直前に 「やり残したことがある。脚の速いウイングを育てられなかった」と言っていた。
勝ちの文化を作ることに廣瀬、リーチ、菊谷らが考えた。
ゲーム中あだ名で呼び合う。フルネームを言う暇はない。
リーダーを決めて、全体に落とし込む。 80人が呼ばれては切られていた。
リハビリだけでも呼ばれる人もいた。
エディのお母さんのような役割だった。 怒られるのは荒木の次が廣瀬だった。
エディはアップダウンが激しく、「怒りすぎをなんとかして」と廣瀬が荒木に頼んだ。
荒木はエディを呼び出し、「それでは選手がついてこない」というと、 エディは「OK」と言った。
(廣瀬)
選手には言わない。言っても通訳を通す。
(荒木)
エディはものすごく勉強する。スポーツ心理学の研究所をくれ、という。
世界中のラグビーを見てる。やさしいかわいい、いいおっちゃん。
(廣瀬)
3年前の春、「Tooslow」と言われ、キャプテンで亡くなり、ポジションもやりがいも失った。
きつかった。相談した。
(荒木)
「代表をやめたらええ」と言った。
(廣瀬)
辞める選択肢はもともとはなかったが、もう一回考えた。
(荒木)
作戦成功。 どうアプローチすればいいか考える。
廣瀬はいないとダメ。アピールする選手ばかりになり、崩壊する。
出場するしないにかかわらず、必要。
代表31名の一番下、ボーダーだった。
(真壁)
エディジャパンのカルチャは廣瀬さんが作った。
一緒にワールドカップに行きたかった。
(廣瀬)
バトンタッチしたリーチは、キャプテンの経験がなかった。
(荒木)
リーチだから廣瀬は代表を離れなかった。リーチは廣瀬が一番好き。必要だった。
(廣瀬)
エディにいつもボーダーと脅されていた。プレッシャーだった。上手になった。
エディは勉強していた。他のスポーツ、世界のラグビー。
(真壁)
決戦の前は体調が悪くなる、心臓が止まりそうになることを相談したら
「私にはわからん」と言われた。
(荒木)
ファイナルじゃないから大丈夫、と答えたはず。かわいい。身体に出るタイプ。廣瀬さんも。
(廣瀬)
結膜炎になった。宮崎合宿の前は痔にもなった。10往復したが、羽田は暗かった。
行かないと決断したかった。
(荒木)
宮崎のエレベーターの音、ヒルトンと一緒で、今も思い出す。匂いも。緊張する。
経験と五感はつながっており、特に嗅覚が一番。
(真壁)
あの匂いの香水をもらった。最悪。
ビートザボクス、ウエールズやイタリアに勝ったころから信じはじめた。
(荒木)
ジョージアに勝って、いけるかも知れん、と思った。
(真壁)
フォワードの強いチームに勝って自信になった。
(荒木)
あれだけ準備したら、うまくいくように持っていく。
南アの選手は前日ゴルフしている。ラッキー。こっちはしっかり準備している。
勝てるかどうかはわからないが、負ける気はしていない。
(真壁)
前半は劣勢、食い込まれていた。でも点差はついていない。
いつものテストマッチと同じ。大丈夫。
・・・当日のことは覚えていないので、もう一回見てきた。
「おれたちの文化を作る」と言われ、そうだと思った。
(廣瀬)
エディの人選はいい。よく試合を見て選んでいた。
(荒木)
南ア戦の前のウエルカムセレモニーで、リーチはブライトンの市長に「ゆきだるま」と言って
達磨を贈っていたが、 あの日、私は選手しかもらえないはずのメダルをもらった。
(廣瀬)
エディが自分の分を「香織に渡してくれ」と。
自分は試合に出ていないので、証としてメダルはしっかりもらった。
(荒木)
ずっと、「誰のやろ?」と思っていた。
【五郎丸ルーティーンエピソード】
(荒木)
五郎丸に悩みはなかった。エディから、キックの成功率を高めるため、取り組んでくれ、と言われた。
五郎丸は当初「なんやねんメンタルって」という感じで、積極的にやりましょう!ではなかった。
「何すんの?」だった。見えないものは信じない、意味わからんものはやらない男だった。
ゆっくり始めた。 慎重だった。でも理解してからは早かった。責任持ってやった。
エディの要求、85%の成功率に向けて淡々と。 クールだった。
(真壁)
案外口数は多い。コミュニケーションはとりやすい。
(荒木)
ルーティーンとは、同じことをすればいい、というものではない。
プレパフォーマンスルーティーンと言って、キック前の準備、いろいろ確認する、ということを含んでいる。
確認すればキックは決まる。野次があっても晴れでも雨でも、試合が決まる大事な場面でも、集中できる。
しぐさは今は手はあげないが、意味は同じ。重心を下げて8歩歩いて、、、
(廣瀬)
ドレミファソラシド
(荒木)
それはあかん。メロディに注意が向くのでダメ。どう準備するか。 仕事にも使える。
準備のコーヒー、掃除、、 どんな準備をすればいいか、皆わからない。
プレゼンの前はあがる。あがるもの。資料を確認して、練習して、、、
効果が出るには3カ月から半年かかる。五郎丸は3年半かかった。
(真壁)
自分は会社に行ったらアルコールチェックして、スケジュールと数字を見て、
午前中に企画をまとめて、午後は身体を動かす。でかける。
(荒木)
真壁は真面目。廣瀬はメモ魔。
(廣瀬)
早寝早起き。夜は集中力がない。寝る。朝早く起きてやる。5時40分には出社する。
ヘッドスタート。エディジャパンから引きずっている。
(荒木)
第一歩は自分自身の状態を理解すること。
(廣瀬)
勝敗はコントロールできないが、勝つための準備はコントロールできる。
勝つ文化を作ることが一年目のテーマだった。
勝つチームが唄っているので、国歌斉唱をするようにした。ニックネームもそう。
その積み重ねが南ア戦に出た。 五郎丸はオンザフィールド、菊谷はオフザフィールド。自分は全体。
(荒木)
リーチは糊、、、接着材。外国出身者との。ローマ字で君が代を書いていた。
(真壁)
強みを出す。研究して試合に臨む。リーダーグループは頼りがいがあった。
(廣瀬)
30歳主将だからできた。試した。うまく行った。いいチーム。
(荒木)
廣瀬主将は人が好き。偉そうじゃない。入れ替わりの激しい選手一人一人に声をかける。
一日一人に声をかける目標。45人。おつかれさん、ではなく、よかったところをねぎらう。
自分も練習しつつ、周りの選手に丁寧にケアしていた。
(廣瀬)
自分らしさを大切にした。自分に問いかけた。何のために勝つのか。
仕事も、売上の為か、客の為か、目的をはっきりさせる。 ミスを責めたらいいわけが出るだけ。
(真壁)
周りがついて行くからリーダー。自分はプレーで引っ張るタイプ。
(荒木)
キャプテンに「あるべき」姿はない。リーチは背中を見せる。喋るのは嫌。
(真壁)
でもいざという時の言葉は重い。
(荒木)
独特の世界観。わかりやすい。
(真壁)
タイプは違うが、どちらも着いて行きたい。
(廣瀬)
やってみないと分からない。実体験しないと。チャレンジは大事。
(荒木)
自然発生と思いきや、意識的に身につけるスキル。
一年目は自信をつけるため、「よかった」といいあった。
出来て当たり前だと上司は褒めない。する―する。
そうすると「これでよかったか?」と不安になる。どうしていいかわからなくなる。
「よかった」といわれることがモチベーションになる。
(真壁)
右手でビールは持たない。握手する手が冷たいのは失礼。右で持つと「バッファロー」と言っていた。
仕事がある日の練習は朝ウエイト1時間、15時に切り上げてクラブハウスで練習。
仕事はスーパーに新商品を置きに行ったりバイヤーと会ったり。
会話の入りはラグビー。 小さいアクアに乗っている。
(廣瀬)
神鋼は決勝戦で作業着を着ていた。東芝は工場の敷地内にあって一体感がある。皆に応援される。
(真壁)
応援されるとやりがいがある。 「ラ業」ラグビーを強くするにはしっかり仕事。相乗効果。
仕事をしながらトップのチームにいるプライド。
(廣瀬)
それは何のために勝つのか、の答えだ。
(真壁)
プロ転向も考えたが、社員としてトップでいられる。 チームにはプロも社員もいるが、溝はない。
(荒木)
プロは結果を求められる。切られるとそこにいられない。社員と違う。
(廣瀬)
10年前に比べプロは増えた。日本人プロがいないチームはない。 働き方を自由に選べる時代。面白い。
知らんことを知るのが好き。 ラグビーワールドカップの勝利の次を得たい。
将来も関わりたい。 クリニックで子供たちに残せないか。
リーチにリーダーのサポートはいるかと聞いた。 キャプテンは誰に相談していいかわからないはず。
学ぶプラットフォームを作りたい。スポーツする仲間がいいチームを作り、 客が喜び、スポーツの価値が上がる。
そのために大前研一さんのBBT大学院に入っている。学校に行かずチャットで学ぶ。 2年かかる。
9月に卒業してMBAになれれば。
(荒木)
20年同じことをしている。スポーツ心理学があることを知ってもらえた。
スポーツだけでなく、ビジネス、舞台の歌手がいいパフォーマンスするため、
ミスしてはいけない執刀医、看護師のため、思考、判断力、トレーニングに活用できる。
日本を明るくできる。これに貢献したい。
(真壁)
ワールドカップに出られるよう頑張りたい。
(荒木)
体大きいけど控えめ。もくもくと最大限のことをやる。誠実。こつこつ。 もっとアピールしていい。
(廣瀬)
いろんな人がいるのがラグビー。これは社会に通じる。 外国の人も日本代表になれる。
人口減る中外人は増える。ラグビーのノウハウ使える。
(荒木)
コミュニケーションは言葉だけでなくしぐさでも取れる。外人と思わないこと。
人として接すると通じる。
(真壁)
目標が同じなら言葉の壁があってもコミュニケーションが取れる。
(廣瀬)
ワールドカップは40万人の外国異人が来る。一緒に何かをやるプロジェクトのチャンス。
(荒木)
人と比べることなく自分が何を成し遂げたいかクリアにすると、プロセスもクリアになる。
出来なかったら困るからと目標を立てなかったりするが、 目標をクリアにしてだめだったら違う方法もあるし、
辞めてもいい。 目標を持つことで人生は楽しくなる。
限界がないと信じてハードワークすると、見たことのない景色が見えてくる。
ラグビーも人生も共通。
(廣瀬)
原点、目的、理念、大義。これが持てれば方法は考えられる。 ゴールは一緒でも途中の強制はしない。
自分で考えたらやる。 楽しそうと思ったらやる。しんどいが楽しめたら成長につながると思えば。
(真壁)
自分のルールをどうつくるか。ラグビーのルールプラスチームのルール。 これをしない、これをする、ディシプリン。
仕事に活かして達成する。 タスククリア。
【最後にひとこと】
(真壁)
日本代表のメンバーに入りたい!
(荒木)
ワールドカップ、観に行きたい。チケット手に入れましょう! 応援は力になる。現地で、パブリックビューイングで。
(廣瀬)
ワールドカップは想像と全然違う素晴らしい大会だった。 体感して欲しい。
外人は20日いる。試合のない日は暇してる。一緒に何かやれば、 2020にもつながる。



