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4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した
1,944円
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著者は子供のころの記憶は封印しておくつもりだった。 しかし、近頃、アウシュビッツはなかっただの、 大量虐殺はなかっただのという歴史修正主義者が跋扈しだすのを見て、 語る義務があると悟り、
ジャーナリストである娘デビー・ボーンスタイン・ホリンスタートの 力を借りて、ノンフィクションとして出版した。 凄まじいナチスのユダヤ人差別。いや、差別ではない。虐殺だ。 どうして同じ人間が、同じヨーロッパ人がこんなことをするのか。 一人では何もしないであろう人々が、集団となることで、狂気の世界に入り込む。 戦前の日本も一緒。 10月31日の渋谷のハロウィンも一緒。 もっと言えばいじめも一緒だ。 人は弱い。 自分の責任を離れたと感じたが最後、無責任な行動をとるものなのだ。 それが殺戮であっても。 4歳の体験はそれを存分に思い知らせてくれる。 その狂気を止めるのは、連合軍の力しかなかった。 この時戦争は必要悪になる。 何の考えもなしに同邦を殺す集団には、 交渉など通用するはずがない。 力を持って制するしかないのだ。 日本国憲法の不戦の誓いは意味をなさなくなる。 9条2項はいらないのだ。 ということを感じさせる本だった。 著者は集団殺戮寸前に高熱を出し、診療所に入ったことで助かる。 母親も、別の収容所に移されることで、 その数日後元いた収容所が火災になり全員死亡したことから逃れる。 そして直後にナチがソ連など連合国に攻め込まれ敗退、 母子は奇跡的に助かったのだ。父と兄は収容所で殺された。 おばあさんは残った。 母の若さのエネルギーだ。 母子はミュンヘンに渡り勉強し、そこでも一部の人間の迫害を受けながら耐え、 アメリカ渡航の資格を得、渡米し今日に至っている。 序文 語る時が来た 1 カップを忘れないで 2 血の月曜日 3 一斉召集 4 洗濯物に紛れて 5 ユダヤ人評議会 6 前を向いて 7 カネはモノをいう 8 暗い噂 9 いとこのルース 10 最後の決断 11 とらえられて 12 別れの贈り物 13 B-1148 14 アウシュヴィッツの罰 15 フェンス越しの知らせ 16 予期せぬ旅立ち 17 幸運な病 18 ルースへの訪問者 19 歴史の中の写真 20 わが家 21 ヒルダおばさん 22 亡霊の顔 23 扉をたたく音 24 母の帰還 25 サバイバーズ・クラブ 26 アメリカン・ドリーム 27 岐路 28 残っていたものは 29 裏庭の出会い 30 がれきの街 31 ミュンヘンの闇の顔 32 鉤十字の首飾りの婦人 33 ユダヤの成人式

