これは凄い本、凄まじい本だ。 人生における価値観、立ち位置を変えてしまうものだ。 通念、というのだろうか。 我々は人生に対して固定観念を持っている。 22で大学を出て、就職して、60か65まで勤めて、 それまでの蓄えと退職金と年金で老後を過ごして、 80前後で死ぬ。 この本で言う、教育、仕事、引退の3つのステージで生きるのが 当たり前、と思いこんでいる。 新卒で就職して、定年まで勤めるのが当たり前、と思いこんできた。 しかし、就業が多様化し、寿命が延びた今、そのモデルは狂おうとしている。 私の身に振りかえれば、 親は53歳と67歳で死んでしまった。かつての平均寿命の70代よりはるかに早く。 そして私自身突然47歳で退職金のない会社に転職。モデルから外れた。 会社員生活を続けてきながら、いまだに独立自営を夢見ている。 それでも固定観念で、現在56歳、そろそろ体力が衰える、と、老いの不安に襲われ始めてきていた。 実際同級生が死んだり、病に倒れたり、自身もマラソンで失速したり、が続いているからだ。 しかし、 この本を読んで、自信がついた。 1998年生まれが100歳まで生きる確率は50%の今日、 もはや3つのステージはナンセンス。 引退後の為に現役時代貯蓄をする、という生き方には無理があるのだ。 年金の支給も当然遅れる。 死ぬ少し前までは働くのだ。 働く、という言葉にネガティブなイメージがあるとしたら、 人のためになる、役に立つことをする、のだ。 ある意味生きている限り当たり前のこと。 周りと生きてこそ人生。 100まで生きる、ということはそれだけ健康を維持する、 体が動く、働ける、ということなのだ。 この本はいいことを言っている。 無形の資産をどれだけ持っているかが大事と。 それは家庭であり友人であり教養であるわけで。 今の仕事の大半はAIの進展にとって代わられるという。 それでもヒトにしかできない仕事はあるわけで、 ただそれがなにかはまだわからないわけで、 準備の仕様がない。 出来る準備は、変化に対応する柔軟な脳、考え方を養うこと。 そのためにも人間関係、新たな知識への興味は大事、大切ということ。 そう考えると自分、いい線いってるような気がしてきた。 55歳の平均余命、男は28年とか。つまり83まで生きる。(ちなみに女性は88) 自分の両親のことをおいておけば、まだ25年生きる可能性があるのだ。 25年あれば何でもできる。 今から学べばいい。 問題は学ぶ気力体力があるかどうか。 幸いマラソンで鍛えた体は気力も十分ある。 そう、22歳時点の学歴なんて意味がないということ。 その後の人生で何を学ぶかが重要ってこと。 いまだに学歴偏重、新卒採用、終身雇用を前提にしている企業は取り残されるってこと。 まあ22歳時点の素養は高学歴のほうが相対的にあるには違いないが、 それは一面であって、これからの世の中に対応できるかは全く別の話し、 ということは高学歴の官僚の体たらくを見れば明らか。 なんでもできる! 老けこんでいられませんぞ、同期たち! 60すぎで暇にまかせて皇居の花見や紅葉狩りに並ぶだけが人生ではないということだ。 元気になれるいい本を読んだ。 もっと早く読めば良かったが、遅いこともない。 元気に動こう! 日本語版への序文 序 章 100年ライフ 第1章 長い生涯――長寿という贈り物 第2章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊 第3章 雇用の未来――機械化・AI後の働き方 第4章 見えない「資産」――お金に換算できないもの 第5章 新しいシナリオ――可能性を広げる 第6章 新しいステージ――選択肢の多様化 第7章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか 第8章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ 第9章 未来の人間関係――私生活はこう変わる 終 章 変革への課題 1 章 生 涯――長寿という贈り物 2 章 資金計画――長く働く時代 3 章 仕 事――雇用環境はどう変わる? 4 章 見えない「資産」――お金に換算できないもの 5 章 シナリオ――「将来可能な自己」を思い描く 6 章 ステージ――人生の新しい構成要素 7 章 マ ネ ー――長い人生に必要なお金をまかなう 8 章 時 間――レクリエーションからリ・クリエーションへ 9 章 人間関係――私生活の変容 最終章 変革への課題
