またまた日本代表について考えた。 4年前1.5軍のウエールズに勝ち、 今年1.5軍のアイルランドに敗れた日本代表。 ボールを保持するプレースタイルの4年前と、 陣地の確保を優先するプレースタイルの今年。 そこで勘違いして、日本が勝つにはボール保持だ、 ジェイミーは考え直せ、と思ってしまった。 しかし。 そもそもエディジャパン、RWC2015で南アフリカに勝ったのは、 しっかり準備をした必然ではあったが、 やはり偶然でもあった。 エディ自身最後の場面はPGを指示した。 つまり引き分けが妥当だったのだ。 2勝1敗1分け。 現にあの試合勝ち点は日本4、南アフリカ2。 これが日本代表の実力だった。 これではベスト8に上がれないのは当然。 Tier2以上Tier1未満が今の日本の実力。 Tier2に勝つ確率は7,8割になったかもしれないが、 Tier1に勝つ確率は1,2割がいいところなのだ。 あの鍛え上げたエディジャパンの戦士たちであっても。 先日のアイルランド。 ほとんどミスがなかった。 重かった。 エディジャパンのベストの時でも勝つことは難しかったろう。 ディシプリンがしっかりしたチーム。 隙がない。PGでの加点が期待できない。 トライを取りに行く必要がある。 そこで力をつけるためにスーパーラグビーに参戦した。 Tier1のニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの 選手たちと身体をぶつけることで、Tier1に慣れ、 闘える選手を増やそうとした。 プレースタイルも変えた。 ボールキープは堅実ではあるが、 よほど連携プレーが決まらないと相手を抜くことはできない。 そこで相手の裏を突くべくキックを増やした。 しかし、今はそれが裏目に出ている。 スーパーラグビー参戦は、 1年目は移動に続く移動で選手が消耗。 2年目は選手層を厚くし、堀江らの負担は減ったが、 スーパーラグビー選手になったことで 満足してしまう選手が増えた。 自分で身体を鍛えることをせず、 筋力が、体力が落ちた。ディシプリンも失った。 プレースタイルの変更は、 50-50のプレーのはずが、 キックの精度、チェイスの精度、ブレイクダウンでの力負け、と、 チャンスは作れず、 逆に相手に決定的なチャンスを与える場面が多くなった。 しかし、これらは エディジャパンになかったものを身につけるために必要なことだった。 そうこうしているうちにあと2年。 ジェイミー・ブラウニーはここでどうするか。 あくまで3勝以上、ベスト8を狙うのであれば、 キックラグビーを続け、 その一方で選手をそのプレーにかなうレベルに鍛え上げる必要がある。 そのためには選手を絞り込むことが必要になる。 誰を選ぶか、2015戦士をどうするか、判断を迫られる。 選手が育たなければ、計画が失敗すれば、 Tier1はもちろん、Tier2にも敗れ、4戦全敗もありうる。 開催国としてそのリスクを避け、2つ勝てば御の字、 というのであれば、ボールキープの戦術に戻し、 2015戦士中心に選手を選ぶ、という手もある。 今までの日本代表を考えれば、後者でも十分、 という気がしないでもない。 相手ごとにプレースタイルを変えることができれば、 いいとこどりで勝ち続けられることも考えられないではないが、 そんな都合よくはいかないだろう。 キックラグビーを突き詰めなければTier1には勝てないだろう。 RWC2015では南高北低だったTier1。 今は様子がちょっと違う。 ランキングを見れば明らかだが、 イングランドとアイルランドが オーストラリアと南アフリカの上にいる。 南アフリカはスピードラグビーに活路を見出しつつあるが、 オーストラリアの低迷ぶりは出口が見えない。 そんなオーストラリアでも今の日本代表はかないそうもないが。 エディジャパンだったら行けたかも? RCW2019で、Tier1に本気で勝ちに行くのか、善戦でいいのか。 幸いにしてこの秋から来年にかけてTier1とのテストマッチが 組まれている。オーストラリア、フランス、ニュージーランド。 これらの試合、善戦ではもうメディアは騒がない。 最近のメディアは優しいから、悪くは言わないだろうが、騒ぎもしない。 注目もされない。 日本代表がTier1に勝つか負けるかが、 2019RWCの切符の売れ行きを大いに左右が出よう。 そうか。 つまり、RWC2019日本大会を成功させるためには、勝たなくてはいけないのだ。 今年、来年のTier1とのテストマッチに。 だとしたら答えは出ている。見えている。 ジェイミー・ブラウニーは今の戦術を貫くのだ。 そして選手を変革させるのだ。 本物の選手を見抜き、鍛え上げるのだ。 それしかない。 それにしても、時間がない。
