「芸術家のオーラを観てきましたが、

ニュースで見た

ペルーの『ビニクンカ山』のオーラを

観たいと思います。」

と、私が言いました。

 

 

「ペルーの『ビニクンカ山』っていう

山なのかい?

あまり聞いたことがないよ。」

と、夫が言いました。

 

 

「ニュースに出ていたんですが、

気候変動で氷河が解けて、

観光名所になってきたようです。」

と、私が説明しました。

 

 

そして私が画像を見せると、

「すごいカラフルな山なんだね。

どうしてこんなに、

たくさんの色があるんだろう?」

と、夫が驚いたように言いました。

 

 

「レインボーマウンテンと、

呼ばれているらしいです。

現地の人の織物と、

色合いが似ていますよね。

地層の成分によって、

様々な色合いが現れているんですね。」

と、私が言いました。

 

 

「それで、どんなオーラなんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「こんなオーラです。」

と、私が説明しました。

 

 

 

 

 

「いままでの山のオーラと、

ずいぶん違うよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「そうですね。

まるで、矢車草みたいだと思いませんか。

青のオーラに赤のオーラが

花びら見たいでしょう?」

と、私が言いました。

 

 

「確かに花みたいに、きれいだね。

オーラの意味はどうなんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「青のオーラは、

思慮深く内向的です。

赤のオーラは、

情熱的で外交的です。

その二つの相反するオーラを、

持っていますね。

そして二つのオーラは、

分かれているのでもなく、

混ざって他の色にもなっていません。

とてもバランスのとれた

オーラですよね。」

と、私が話しました。

 

 

「ところで、

どうしてこの山のオーラを

観ようと思ったんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「ペルーで

観光の目玉にしようという動きと、

地層の成分を削って、

開発しようとする動きがあるんです。

出来れば、観光の目玉にしてほしいと

思いますけどね。」

と、私が話しました。