「今日はどの作品を観るんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「ミケランジェロのピエタと

ギリシャ彫刻のニケ像を観ましたので、

ダ・ヴィンチのモナリザを観ようと思います。」

と、私が答えました。

 

 

「超有名だよね。

モナリザはダ・ヴィンチが最期まで

持っていたんだよね。

それにモデルが誰かという論争が、

あったよね?」

と、夫が言いました。

 

 

「それで、オーラはどうだったんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「オーラはこれです。」

と、私が夫にオーラの説明をしました。

 

 

 

 

「これってさ、

ダ・ヴィンチ自身のオーラだよね。」

と、夫が驚いて言いました。

 

 

「そうなんです。

ダ・ヴィンチのオーラと、

全く同じなんです。」

と、私が答えました。

 

 

「右に、

知性や理想を表す青の丸いオーラ。

左は、

情熱や行動を表す赤の丸いオーラ。

で、その二つの丸の間が

縦にオレンジから黄色、緑です。

 

全体でみると虹のように

色が変わっているんです。

全くダ・ヴィンチ自身のオーラと

同じなんですよ。」

と、私が説明しました。

 

 

「それって、どういう事なんだろうね?」

と、夫が訊きました。

 

 

「モナリザはダ・ヴィンチにとって

彼自身なのだと思います。

彼ほどの芸術家が最期まで持ち続け、

筆を入れ続けたんです。

彼の魂そのものですよね。」

と、私が話しました。

 

 

「作品を自分の魂そのものにするのは、

困難なことだよ。

単なる絵ではなくて、

命の宿ったものにすることでさえ、

とても難しいよ。

それを自分の魂そのものにするのは、

とてもとても大変なことなんだよ。」

と、夫が話しました。

 

 

「そうですよね。

自分の魂そのものにするのは、

奇跡のようだと思います。

ですから、

モデルが誰であれ

モナリザはダ・ヴィンチの肖像と

言うことも出来ますよね。」

と、私が言いました。