「オーストラリア在住の方と

お話ししたので、

『エアーズロック』のオーラを

観ようと思うんです。」

と、私が言いました。

 

 

「エアーズロックって今は、

先住民の言葉で『ウルル』って

呼ばれているんだね。

巨大な赤い一枚岩だよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「そうですね。

聖地ですから、

今では観光客の登山は

禁止されているそうです。」

と、私が言いました。

 

 

「それで、

オーラはどんなオーラなんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「いま説明しますね。

ウルルにはとても驚きました。」

と、私が答えました。

 

 

 

 

 

「これは、どう解釈したら良いんだろうね?」

と、夫が困惑したように言いました。

 

 

「本当に驚きますよね。

山のオーラをいろいろ観てきましたが、

このオーラは初めてです。」

と、私も言いました。

 

 

「上から赤いオーラが出ているのは、

富士山や谷川岳と一緒ですね。

でもウルルは、

下から中心が青

外側が赤のオーラが出ているんです。

そしてその間に

強いオレンジ色の横線が出ているんです。」

と、私が説明しました。

 

 

「これは、どういう意味なんだい?」

と、夫がオーラを見ながら訊きました。

 

 

「仮説ですが、

上から出ているオーラが

山の神性だとしたら、

下から出ているのは

物質としての山のオーラです。

あるいは、

人が山に神を見ることと、

神が人を見ること

とも言えます。

精神世界と物質世界の接点とも

言えるかもしれません。」

と、私が答えました。

 

 

「つまり、

『神と人が呼応し合っている場所』

とも言えるよね。

じゃあ、中間にあるオレンジの横線は

何だろうね?」

と、夫が訊きました。

 

 

「オレンジ色のオーラは、

想いや活力を表します。

目的に向かって行動する力や、

人々をけん引する力を持っているのです。」

と、私が答えました。

 

 

「そうだとすると、

ウルルへの信仰は

日々の感謝と祈りでも

あるのかな?」

と、夫が言いました。

 

 

「そんな人々の願いと、

それを叶えようとする神との接点が

ウルルなんですね。

初めて、両者のそろったオーラを

観ることができたと思います。」

と、私も言いました。