「長野の分杭峠のオーラを観たので、

今度は富士山のオーラを観てみますね。」

と、私が言いました。

 

 

「日本を代表する山だね。

女神さまはコノハナサクヤヒメだよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「それでどうなんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

 

 

「すごく大きなオーラなんです。

視界一杯に広がっていますね。

そして驚いたことに、

上から出てきたんです。」

と、私が答えました。

 

 

「上からなのかい?

山なんだから、かまぼこ型に

なると思ったんだけれど。」

と、夫が驚いたように言いました。

 

 

「そうですよね。

私もそうだと思ったんですが、

上からなんですよ。

その上すごく大きくて、

真っ赤ですね。

下の方はオレンジ色なんですが、

中心は真っ赤ですよ。」

と、私が答えました。

 

 

「山で、大きくて真っ赤なオーラって

ちょっと怖いね。

富士山はこのところ噴火していないけれど、

昔は噴火していたよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「確か300年前に噴火して以来

大きな噴火はないようです。

『竹取物語』に、

 

不老の薬を富士山の河口で燃やしたので

富士山から煙がずっと出ている

 

っている文章があるので、

その頃は富士山から、

噴煙が出ていたんでしょうね。」

と、私が話しました。

 

 

「最近、地震と富士山の噴火の

記事を見るんだよ。

そうなったら嫌だよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「ただこのオーラからは、

すごく溶岩が溜まっているのか

分かりませんね。

上からオーラが出てきたのも

不思議ですね。

コノハナサクヤヒメのご機嫌がどうなのか、

他の山も見てみたいと思います。」

と、私が言いました。

 

 

「そうだね。

他の山もどうなのか、

観てみたら分かるかもしれないね。」

と、夫が言いました。