「ベートーヴェン、ショパン、

モーツアルトのオーラを観たので

『音楽の父』バッハのオーラを、

観てみました。」

と、私が言いました。

 

 

「俺は、

無伴奏チェロ組曲が好きなんだよ。」

と、夫が言いました。

 

 

「私は、

トッカータとフーガが好きですね。」

と、私が言うと、

 

 

「君は何か起こりそうな曲調が、

好きだよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「確かに、

何か起こりそうな曲が好きなんです。

ベートヴェンならテンペストですね。」

と、私が答えました。

 

 

「それで、バッハのオーラはどうだったんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「まず、すごく大きなオーラです。

そして、すごく緑なんです。」

と、私が答えました。

 

 

「すごく緑なのかい?」

と、夫が言いました。

 

 

「そうなんです。

中心が緑で、次が黄緑

一番外側が緑なんです。」

と、私が答えました。

 

 

「確かに、すごく緑だよね。

森林を上から見た感じかな?」

と、夫が言いました。

 

 

「そうですね。

大きな森を上から見たようです。」

と、私が言いました。

 

 

「で、どんな意味なんだい?」

と、夫が尋ねました。

 

 

「緑のオーラは、

癒しと思いやりが強いんです。

性格的にも真面目で穏やかです。

人に癒しを与える存在ですが、

自分も愛せる人です。

なので、楽しい思いや

豊かになりたいって言う気持ちも強いです。

その豊かさを、

みんなに分け与える存在なんです。」

と、私が話しました。

 

 

「じゃあ本当に、森みたいな存在なんだね。

森の豊かな実りを、

人々に分け与えるみたいな。」

と、夫が感心したように言いました。

 

 

「ちなみにですが、

16世紀には『バッハ』って言う言葉は、

『音楽家』の代名詞だったそうです。

一族のほとんどの人間が、

『音楽家』だったんです。」

と、私が言いました。

 

 

「じゃあその意味でも、

バッハ一族は大きな森だったんだね。」

と、夫が言いました。