「寒いねえ今日は。

冷蔵庫みたいだね。」

と、雪かきを終えた夫が言いました。

 

 

「本当に寒いですよね。

昨日の昼から降ってきて、

どうなるかと思いましたよ。

その上、雪が重いですよね。」

と、私が言うと、

 

 

「そうだね。

ぼたん雪だったからね。」

と、夫が言いました。

 

 

「熱いお茶を飲みながら、

三姉妹の次女のオーラを話しますね。」

と、私が言いました。

 

 

「次女って淀殿の妹だよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「そうです。

初という名前の方で、

京極高次に嫁いでいます。

大坂冬の陣でも徳川方との和議に、

奔走したそうです。」

と、私が話しました。

 

 

「でも、その和議は

うまく行かなかったんだよね。

豊臣家は滅んでしまったんだろう?」

と、夫が訊きました。

 

 

「そうですね。

両者の関係は、

もう和議で決着できないところまで

行っていましたよね。」

と、私が答えました。

 

 

それで初のオーラですが、

中心が茶色で外側が青です。

青がすごく輝いているんです。」

と、私が言いました。

 

 

「茶色のオーラって、

淀殿のオーラでもあるよね。

で、すごく考えが大人なんだよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「茶色のオーラは、

精神的に大人の人が多いですね。

考え方もしっかりしているんです。

母親のお市の方が娘たちに、

『浅井と織田の血を、決して絶やさぬように』

と言い聞かせたそうです。

彼女たちは母親の言葉を、

守っていこうとしたのだと思います。」

と、私が話しました。

 

 

「外側の青のオーラが

輝いていますから、

思慮深かったと思います。

一つのことに集中力をもって、

対処して行くんです。

そして人の手助けをするのが得意ですね。

彼女には子供が出来なかったので、

血縁や家臣の子供たちの養育に

熱心だったそうです。」

と、私が続けました。

 

 

「三姉妹それぞれが懸命に

生きていたんだね。」

と、夫が言いました。

 

 

「そうだと思います。

三姉妹で自分の役割を

それぞれ尽くしたのだと思いますね。

でも三女のお江のオーラは、

ちょっと違うんです。」

と、私が言いました。

 

 

「ちょっと違うって、

どこがどう違うんだい?」

と、夫が身を乗り出しました。