「戦国時代って、

女子力が高いんじゃあないかと思ったよ。」

と、夫が言いました。

 

 

「そうですね。

女性たちも、

時代を作っていったんですね。」

と、私が言いました。

 

 

「では今度は、

お市の方の娘たちのオーラを

観ていきたいと思います。」

と、私が言いました。

 

 

「お市の方の娘たちって誰なんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「豊臣秀吉に嫁いで秀頼を生んだ

淀殿が長女です。

次女は初という名で、

京極高次に嫁いでいます。

三女は江という名で、

二代将軍徳川秀忠に嫁ぎました。

三人姉妹の父親は浅井長政です。」

と、私が話しました。

 

 

「それで、オーラはどうだったんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「私が驚いたのは、

三人とも茶色のオーラを持っていたんです。」

と、私が言いました。

 

 

「茶色のオーラって、どんな意味があるんだい?」

と、夫が尋ねました。

 

 

「茶色のオーラは、精神的に大人なんです。

考え方もしっかりしています。

そして、精神的充実や人間の深みも持っています。

彼女たち3姉妹は、父親が早く死に

母親も失ったことで、

年よりずっと大人だったんだと思います。

当時はよくある事だとしてもです。」

と、私が答えました。

 

 

「そして淀殿の場合は、

オーラが二つあるんです。」

と、私が言いました。

 

 

「二個って、二人ってことなのかい?」

と、夫が驚いて訊きました。

 

 

「そうではないんです。

右側に茶色の丸いオーラがあって、

左側に紺色の丸いオーラがあります。

そして、その二つのオーラが目まぐるしく

入れ替わっていくんです。」

と、私が答えました。

 

 

「つまり、右が茶色

左が紺のオーラだと思ったら、

次の瞬間に、右が紺色で

左が茶色のオーラに

なっているって事かい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「そうなんです。

全く不思議ですよね。」

と、私が答えました。

 

 

「それってどういう意味があるんだろう?」

と、夫が訊きました。

 

 

「『中村仲蔵』のオーラでお話ししましたが、

淀殿も豊臣秀吉亡き後、

様々な面を見せて生きたのだと思います。

紺色のオーラというのは、

精神性がすごく深くて

物事を見極める能力や直感力に優れています。

ですがいったん頑固さが出ると、

人の意見を聞きません。

すべて自分一人でしたがるので、

孤立してしまうんですよ。」

と、私が話しました。

 

 

「淀君は息子を守るために、

様々な努力をしたが

人の意見を全く聞かない面が

出てしまったんだね。」

と、夫が言いました。

 

 

「そうですね。

戦国の世に大人の考えで生きた女性ですし、

時代を見通す目を持ちながら

孤立していった女性でもあるんです。

オーラを観ると

豊臣滅亡に向かっていることを、

誰よりも分かっていたのだと思います。

それでも足掻いてみたのだと思いますね。」

と、私が話しました。