「じゃあ、結婚して苗字が変わることがあるけれど、

そんな場合はどうなるんだい?」

と、夫が訊きました。

 

 

「まず、あなたに質問しますね。

貴方の名前は?」

と、私が質問しました。

 

 

「貴方は、私のために婿入りしてくれました。

『貴方の名前は?』って訊かれた時、

貴方はどちらの名前が浮かびましたか?

結婚前ですか?結婚後ですか?」

と、私が言いました。

 

 

「確かに訊かれた時、

一瞬迷ったよ。画名が昔のままだから余計だよね。」

と、夫が言いました。

 

 

「結婚して間もないころ、

『お名前は?』って訊かれれば

結婚前の名前が頭に浮かぶ人が

多いと思います。

なんとなく、結婚後の名前がしっくりしないんです。

ですから、結婚されている方の運勢を見るときは、

両方の苗字で観るんですよ。」

と、私が話しました。

 

 

「確かに、生まれた時つけられた名前って、

影響力が強いんだね。」

と、夫も言いました。

 

 

「結婚後の名前に馴染むとともに、

そちらの運勢の影響が大きくなるんです。」

と、私が言いました。

 

 

「例えば、羽生結弦選手で取り上げた31画で話しますね。

31画は『女性の最高運』と言われている話もしました。

結婚後31画になった人はどうなのか?

って言うことです。」

と、私が言うと、

 

 

「31画の人って小さい時に苦労して、

『守ってあげたい』『応援したい』

って言う気持ちを揺り動かされるんだよね。

じゃあ結婚後31画になったら、どうなんだろう?」

と、夫が訊きました。

 

 

「31画は強い運勢ですから、

結婚しても家庭と仕事を両立できる賢い方が多いです。

でも、大勢の方を観てきましたが、

『守ってあげたい』『応援したい』

と思わせる運勢ではありません。

あれは本当に小さい時から、

大人の苦労を続けてきた31画の人への、

運命からのご褒美なのだと思います。」

と、私が言いました。

 

 

「31画が『女性の最高運』というだけで、

安易に名付けるのはどうなんでしょう?

ご両親のお名前も良く観てからの方が良いでしょうね。」

と、私が続けました。

 

 

「名前を付けるって難しいんだね。」

と、夫が言いました。

 

 

「とっても難しいです。

ビジネスネームもそうですが、

赤ちゃんの名付けは難しいです。

だってその人の一生に影響しますからね。

そんなに難しい理由を話しますね。」

と、私が言いました。