「誰から電話だったんだい?」

と、夫が外の様子を見ながら言いました。

 

 

「妹からです。

こっちは大丈夫か、心配して掛けてきたんです。」

と、私が答えました。

 

 

午後5時過ぎ、遠くから遠雷が聞こえてきました。

時々地響きのような音もします。

夫と二人で慌てたコンセントを抜きました。

 

 

以前、うっかりコンセントを抜かないでいて、

近くに落ちた雷で洗濯機が動かなくなったのです。

 

 

今日は落雷はなかったのですが、

私たちがコンセントを抜き終わった頃、

「すごい風だよ。

木が折れそうで怖いほどだね。」

と、夫が外を見ながら言いました。

 

 

「こっちの窓からも見えますよ。

竜巻ほど強い風ですね。」

と、私が答えるそばから、

木の葉が風にちぎれて飛んでいきます。

 

 

風がひときわ強く吹くと、

碁石大の雹が雨とともに降ってきました。

パチパチと窓ガラスに当たる音が響いています。

 

 

「この大きさの雹は初めてです。

ナシやリンゴを作っている農家は、

この風と雹で被害が出たと思いますよ。」

と、夫に言いました。

 

 

30分も経たずに、

気温が38度から24度に一気に14度下がりました。