シェリーの夜… | Mayu's doll

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球体関節人形の制作&活動、日々のささやき







「あなたの、好きなお酒でお祝いしましょう」

都会の喧騒の中
ボトルを選ぶ彼の顔が、ふわりと綻んだ。


「お祝いに、どうぞご馳走させてね」

申し訳ないような
ちょっと照れたような、茶目っ気ある私の大好きなお顔で

彼が選んだのは、そう、ティオ・ペペだった。






もう、ずいぶんも前のこと。

甘やかなひとときに反して
ティオ・ペペの辛口に、私の舌が痺れた。

そんなことを今でも、覚えている。


私ったら
かなり、お子ちゃまだったの、ね?

うふふ。。







       †






ある方に、
お連れ頂いた銀座のシェリーのお店。


ほんのりと甘やかで、コクがあって……

ひとくち
口に含むたびに、やわらかく包まれてゆく。


いえ、
淡い羽衣を脱いでゆく感じかしら、ね?

うふふ。。






それにしても。

私ったら
どうして、いままで呑まずに来たの?(笑)


本当に美味しいと想うお酒。

そして、
身体に馴染むお酒は翌日にこそ、わかるものなのね。。















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