17歳ではまだ開けられなくて、18歳を迎えた瞬間、開封──
今回、人形をお迎えして下さった女性は
箱を目の前にしながら、その瞬間まで我慢されたと知りました。
誕生日のお祝いにもらった紅茶をミルクで淹れ、胸を宥めつつ。
:
私の18歳の誕生日……
恋人と別れたばかりの私は、大切なひとを失う、と云うことが
‘そのひとと紡いでゆく、未来が絶たれること’そして、
‘脈打つような想い出が始終、蘇ってくること’を知る。
ベッドに潜り込んだものの、潰れたような胸では呼吸ができなくて、
壁にもたれながら過ごした、自室の夜。
バイクとの接触事故で、アスファルトへ投げ出されたにも関わらず、
無傷な自分を恨めしく想った、教室の朝。
「こんなんじゃ、ダメだ!」と想った私は、
自分にはっぱをかける為、誕生日プレゼントを自身に贈った。
10金のちいさなハートのついた、シルバーのブレスレットだった。
それは今回、彼女がお人形の為に貯めてくれたお金の1/20。
あのとき、お人形に目覚めていたら、
私の生き方も、もう少し変わっていたかも知れない……。
私はね、彼女にちょっぴり、嫉妬しているの(苦笑)
追伸:Nさん、お誕生日おめでとう。
あなたにとって、素敵な一年になりますように……。
