小学校では「子供1人につき役員1回」とお達しがあったので、いつ当たるかとビクビクするぐらいならと嫌々ながらも早い段階で自ら立候補した母
立候補やくじ引きで決まったクラス代表の中から、更に立候補やくじ引きでPTAのそれぞれの役を決めていったんだけれど、これがかなりのカオスだった
役員の中でも五役(会長、副会長×2、会計、書記)を経験すれば「子供1人につき役員1回」ルールを永遠に免除されるので、兄弟姉妹が多いご家庭は最悪当たってしまってもまだメリットが有るけれど、ひとりっ子の我が家はなんとしても当たりたくない
当初の希望は出番が少ない給食委員だったが、立候補者が多い委員になり損ねると残った委員の中から選ばないとならないので、とにかく五役だけは避ける為に、まあまあ出番は多いので人気はないが五役よりはマシな委員に立候補して最悪の事態を回避した母
その後、第一希望→第二希望と外れた保護者達でどんどん重苦しくなる空気
クジ引きの度に深くなる溜息と、控えめながらもダダ漏れな歓喜と安堵の溜息が交錯し、最終的に五役当選者達が大役決めの為に前年度役員達に促されて、重い足取りで隣室に入って行った
時折、嗚咽のような声が隣室から漏れること数十分。
ようやく出てきた保護者達の顔は一様に強張っていて、子供達の為のボランティア活動の集まりとは思えない光景、、
それでも、この時は会長職をすんなり引き受けてくれた保護者がいたから例年よりも平和だったらしい