雪の精はじめて行った生駒の山も 今日みたいに雪が降っていたね 静かに冷え切った山寺は 催事の日なのか 線香の煙が 本堂と雪の間に たちこめていた 参道の白梅は 花びらを開き 雪の冷たさを受け止めていた 奥の院の紅梅は 雪に埋もれて 香りを忘れていた 息を凍らせながら山道を登った私の手は 繋いで入れてくれた あんたのポケットの中で 次第に 温くなっていったよ 名前も知らない山寺だったけど 迷わず行けたよね あの生駒の山は 今頃はきっと もう雪の中だね