スペインといえばの「フラメンコ」。
マドリード・セビージャ・グラナダの、「タブラオ」で楽しみましたが、
それぞれ特色があり、さまざまな魅力があります。
これはグラナダのサクロモンテの丘にあるタブラオです。
丘の斜面を使ってできた洞窟がタブラオになっていて、
独特の雰囲気がある、渋くてかっこいい空間でした。
奥行きのある、細長いお店です。
店内の奥に、階段状に並べられた椅子が「ドリンクチケット」席。
(写真では手前が「ドリンクチケット」席。ややこしい〜)
「ディナーチケット」は手前で、テーブルもありゆったり。
(つまり写真では奥。)
ワタシは「ドリンク席」で申し込みましたが、十分でした。
とにかく迫力。
迫り来る臨場感。
フラメンコの情念の世界にグッと引き込まれて、
嘆き・悲しみ・愛・情熱に、胸を打たれました。
「フラメンコ」でイメージする、明るくて力強い舞踊ではなく
哀愁のある、本気の本場のリアルなフラメンコ!!でした。
フラメンコの原型は、アンダルシア地方のロマ族(ジプシー)が、
イスラム教徒伝統を取り入れて生まれたといわれています。
迫害と差別を受けていた、厳しく苦しい歴史の中で、
キリスト・イスラム教などの文化の融合によって生まれた、音楽・舞踊芸術。
力強い歌声と、迫力ある踊りに、圧倒されました。
他で観たものは「スペイン伝統舞踊のショー」として、楽しみましたが
ここで観たのは、「先祖の歴史を大事に受け継ぎ、表現されている芸術」。
日常の延長線上にフラメンコがあって、彼らのルーツに触れたように感じました。
思い描いていた、「美しくかっこいいフラメンコ」とはまた別物のものでした。
このフラメンコは、ここでしか観れない。
もしスペインでフラメンコを楽しむなら、あちこちで観るのがお勧めです。
「フラメンコ」1つでも、さまざまな特徴、いろんな魅力があります!!
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