ある時のお友達との会話。
お友達には中学生の娘さんがいます。
その娘さんが部屋を片付けないという愚痴、会うたびに話題に上がります。笑
子どもが片付けない!
これ、かなりの確率で母親からよく聞くフレーズですね。
私もよ〜〜く言ってました。
今はたまに言う時もありますが、余計なお世話!って返されますね。
彼女の言い分では、
娘の部屋がもうひどいらしいです。
飲みかけのペットボトル、食べかけ、脱ぎっぱなしの洋服、、、あれもこれも。
他にも洗面台で使いっぱなしで出かけちゃうし、、
彼女のイライラ、かなり溜まっている様子でした。
「それなら、ペットボトルとかさっさと片付けちゃって自分がスッキリしちゃったらは?」と言ってみると、
「それはさ〜なんかヤダ!自分で使ったものくらい自分で片付けて欲しいでしょ〜」と返ってきた。
なるほど〜〜。
まぁたしかに、腹が立ってしまうのも自然なことだと思います。
彼女の場合でいうと、シンママで世帯主。
お母さん業をやって2人の子育て(上に大学生の男の子)となると毎日忙しい。
言葉の奥を見ていくと、
「分かってほしい」
「少しは手伝ってほしい」
「忙しいんだからわずらわせないで」
そんな気持ちがあるのかなと思います。
ただ、このいら立ちモードのエネルギーのまま、娘さんと対話してもこじれそうですね。
「それくらいやってよ!」
「自分で片付けてよ!」
快か不快か、でいうなら不快のエネルギー。
エネルギー的にはマイナスの意識ということになります。
娘さんにも不快なエネルギーが伝わっているはずなので、お母さんの鬼のような顔を見て(笑)しぶしぶやるか、もしくはスルーしてやらないか。
まあ、彼女が期待しているような結果や反応にはならない確率の方が高いと思います。
さらに話を聞いていくと、彼女の娘さんに対するハードル高くない?と私は感じたのです。
家にお友達を連れて来たときなどは、どうやら部屋を片付けているようです。
それ以外にも、片付けている時も、ことも、ある。
彼女はそれに対して、
それはさ、当たり前じゃない?
友達がきた時は片付けてたけど、、でもね、まだ汚いのよ。
言葉の端々から、「ない」部分を見ているのがわかります。
片付けてたけど、まだ汚い、、、
そう、彼女は娘さんが片付けた結果に不満があるのです。
片付けるといったらここまでやらないと片付けたとは言わない。
ある程度、キープできてなければ片付けてるとは言わない。(すぐ汚くなるとか…プンスカ)
彼女の中のルール。
私が思う基準を満たしてないから、片付けをしたという事実はスルー。
そして、片付けた結果に対して不満を言うのです。
それで片付けたの?
ここもあそこも片付いてないよ?
どうです?
ショボボーーンとなりませんか?
やってらんないなーってなりません?
片付けたって、片付けなくたって、お母さんは結局文句を言ってくる。
娘の立場になってみると、やる気を失いますね。
これと同様に、実は旦那さんが家事をしないという奥さまの不満にも共通します。
やった事実に対しては当たり前とスルー。
【出来ていない】ところを見つけてはひと言言う。
これ、けっこうやりがちなパターンです。
「ない」を見るか、「ある」を見るか。
相手にイライラする時、相手に求めているハードルの高さを毎日の生活で意識してみるといいですよ。