河合淳の中学生の娘、春香がいじめに遭い不登校なる。
娘のことを救う為に妻の杏子は不穏な霊能力者に依存し始める。
梅雨がもたらす心の変化をどう乗り越えていくかという内容です。
出版社に勤める河合淳は、築十二年中古マンション三階の角部屋、通勤時間40分、幸せな理想の家族の未来を描いている時、一年程前、娘の春香が不登校になり
梅雨の最中悩みを抱えながら生活していた。
妻の杏子は、娘を救う為に、謎の“紫音〟という霊能者に依存するようになり「部屋の浄化」「デトックス」という、部屋の家具の移動、
娘が飼っていた亀を手放す、
黒い物体が幸運だという黒い猫を連れてきた。
と言った行動をさりげなくしていた。
霊能者に依存してしまう様子は、最初のきっかけが、すべて言い当てられていたということで、とても怪しいと感じるのに、
当人にとっては、藁にもすがる思いで、簡単に騙されてしまう
よくあるなぁと思いました。
杏子は、娘の春香を紫音という霊能者の元へ連れて行く。
逆に春香の方がのめり込んで行くようになる。
父親の淳は、悩みを抱えながら、マンションから見える川で毎日釣りをしている老人と、偶然飲み屋で会い意気投合する。
この老人は、元心理学者の教授だということが分かり、
淳はこの老人、宮崎仙太郎を信用して、何でも心の悩みを打ち明けていた。
この後、この親子はどうなってしまうのかなと、
心配しながら読んでいたら、
霊能者の黒幕が誰なのか
春香は本当に洗脳されてしまったのか
思いもよらない結末が待っていて
梅雨というジメジメとした空気感の
マイナスの連鎖から梅雨明けのような
明るい日差しが射してくる瞬間は、
雨あがりと同時に
気持ちも晴れたように感じました。

