七十代の夫婦とその友人が余生に選んだ島で、三人の生活をスタートさせる為に離れ島に移住してくる


三人の心の声が交互に語られて、隠し事を秘めたまま

疑心暗鬼になったり、寄り添ったりしながら生活する内容です。




碇谷(いかりや)芳朗、七十七歳、その妻蕗子(ふきこ)、七十歳と野呂晴央、七十歳の三人と

野良が雇った家政婦の仙崎みゆか、三十歳、息子の宙太、小学一年生達の暮らしが始まる。


芳朗の職業は、骨董屋で、若い時に、テレビの「トレジャーハンター」というテレビ番組に三年間出演していた

その時に、

思わず人気が出てしまい、調子に乗りすぎて、言い寄られたら浮気をしたり、本気になったりして

妻を裏切っていたことで、

最後の愛人との別れ話の場所で、妻の蕗子も同席していた時に

女性が死んでしまう。


芳朗の心の声の始まりが、「妻の手は殺人の手」という、過去から逃れられないしがらみのような、秘め事のような意味深な読者に対しての告白があり、

のどかな

老後の余生の島暮らしが待っているのかと思っていたので、

初っ端からサスペンスのような文面にびっくりさせられました。


だんだんと当時の真相が明かされてくる。

妻の蕗子は、大人しそうなイメージを感じさせるような女性なのに、


夫婦との間に子供が出来なかったという、コンプレックスを抱えており、

夫の愛人が放った言葉の中に、

「自分なら夫の子供が産める」を聞いた時に、

頭の中の何かが、切れたのかなぁと

思いました。



野呂晴夫が連れて来た家政婦のみゆかという女性の正体が、気になっていました。


野呂晴央は、人気作家で島ではエッセイの講師を引き受ける


自作品の中でも映画化もされており、今度は自伝の本の映画化が決定し、

島にロケ隊がやってくる。


講師をしている生徒の島の五十代の女性と恋愛をしたり

年齢問わずモテルとは、魅力的な男性なんだなと

感じました。



三人の記憶が事実とは限らず


認知症になったり老いたりして、妄想が入り混じってしまい

記憶が少しずつ更新されてしまう



一日を大切にやりたいことだけをする

余生

理想だぁと羨ましく思いました。