千年前に女は、川の神に求婚されるが許否する。女は運命の男と出会うが二人共、神の怒りによって川の氾濫で亡くなってしまう。
二人は何度も永遠に出会えるように輪廻転生を繰り返す内容です。
二人は神によって呪い『女は男の生まれ変わりを愛したとたん輪廻の記憶を忘れてしまう
男は女の生まれ変わりを愛したとたん、輪廻の記憶を取り戻す』
をかけられていた。
色んな転生の中で、九百年生きた百年前の話は、男は1匹の山犬になり、女は盲目の三味線弾きになったが、親の元を離れて三味線の師匠やその弟子たちのいじめにあい、
とうとう崖から突き落とされてしまい、そこに山犬の助けで、生き延びる。
女は犬が自分の運命の男とは知らずに、懸命に看病してくれる犬の居心地の良さに甘えて過ごしていた
犬と人間の愛情
ありえる話だなぁと感動してしまいました。
男と女は千年の間に、色んな生き物になったり、人間になったりを繰り返しながら、「徒名草文道録」という一冊の本に交換日記をつけて
辿ってきた記録を残していた。
その本はいつのまにか蒐集家の手に渡り、
その本に書いてある噂の内容に魅了された人物たちがいた。
骨頂カレーやのアルバイト店員の守橋詳子と同じアルバイトで、ルームメイトの岡田杏は、
詳子のもう一つの職業は泥棒と知って本の窃盗を依頼していた目的は、その本に絶品カレーのレシピを載せる為である。
古本の蒐集が趣味で、貴重な古い本は絶対に手放したくないと思っている男性。
生きる希望の動機が本の中に書かれていた見た目が「青」のような八百年前の平安の世のベルリン藍に惹かれて探し続ける美大生の女性。
奈良県民として好きな女性に言われた一言「奈良は何もない」という理由で振られる
一つでも、唯一の物として奈良名物を残したいという気持ちから
絶滅した「桜」の花びらの栞を求めて復活を夢見る青年。
岡田杏に一目惚れしてどこまでも追いかけて、求婚するタイミングを狙ってくる謎の白いタキシードの男。
たちと
千年前の呪いをかけた川の神、火の神、色んな所にいる神々が入り混じり
千年の和本をかけた城崎温泉での宴会があり
ふざけた会話の中に今を楽しむという、呑気な飲食の喜びも感じられて
愛とか本とか希望とか関係のない、現在を気楽に生きてればそれで良いという
言葉の遊びのような会話もあり
読み終える頃には、この本の中での言い回しに慣れてしまっていました。
どの時代にどんな姿に転生していても、その者や物にとっては
愛という気持ちは変わることなく永遠不滅だなぁと
感じました。
千年前の男と女の生まれ変わりが想定外の人物とわかり
びっくりしてしまいました。

