オルタネートという高校生限定マッチングアプリがある


東京にある円明学園高校の生徒である伴凪津(なづ)は、このアプリを神だと崇めている

同じ高校の新見蓉(いるる)は、全くアプリを信用していない


高校を中退してオルタネートを使うことが出来なくなった楤岡尚志(たらおかなおし)は、不自由さを感じている


それぞれの運命が動き出す。




調理部部長のいるるは、去年の高校生限定ネット配信料理対決番組「ワンポーション」に準優勝だったのを悔やみ、今年こそはとリベンジを目指していた


そんな時、バスケ部の試合へ、調理部として差し入れを届けに来た時に、去年の覇者である三浦くんと偶然出会い連絡先を交換する

ワンポーション対決の前に、番組スタッフより、要らぬ詮索されて気まずくなる。


番組スタッフの視聴率を高めるために純粋に料理に向き合っている若者たちを貶めるような言動は、

何処の社会でもあり、違和感を覚えてしまいました。


いるると三浦くんの微笑ましい場面で、いるるの返事を聞いた時、

夕方の別れの際に、三浦くんの地面に映る大きく伸びたガッツポーズをする影が

(巨人がボーリングでストライクを出した時のようで、密か笑った)という

表現があり

とてもわかるなあと、頷いていました。



なづは、母親の生き方に不満を抱き育つ、その為には、絶対的に自分に合った交際相手を見つけようと、オルタネートに信頼をしている

オルタネートというアプリの追加の遺伝子レベルで相性を割り出す「ジーンマッチ」を追加する

92.3%という相手の表示が出た。

その時の

なづのときめきは、はかりしれないくらいだったと思います


思い切って会うことになる

その後、機会の不具合で、オルタネートの「ジーンマッチ」が誤作動ということで、

新たな別の相手を表示する。



機会によって振り回される高校生たち、喜ばせたり、落ち込ませたり

マッチングの大切さが危ういと感じた

瞬間でした。



尚志は、高校を中退するが、どうしてもドラムが諦めきれずに

高校生になってオルタネートをやっている弟に連絡を取ってもらい、

かつて一緒に演奏していたギター担当だった友達、円明学園高校に通っている豊に会いにくる。




それぞれのフィナーレのような

場面で、

10秒前からカウントダウンするような

尚志と豊のクリスマスキャンドル

アーメンの前に、9.8


なづとアプリの誤作動でコネクトした桂田武生との再会した時の会話に、7.8


ワンポーション対決で優勝戦でいるると助手のえみくの最後の追い込みで、サムゲタンを成功させようと刷ったリンゴを焼いている瞬間に5.4


3.2.1と

ぴたっと同時に、違う場所で動きが止まる


息が止まるように

一瞬の瞬間が共有出来たような気がしました。




音楽、料理、会話

とても奥が深くて、専門的な言葉、名前、使用目的、表現に、

想像力が豊かになり、感動する場面がたくさんあり

読んでいてとても心地が良かったです。


オルタネートという

現代人に合ったアプリは、色んな様々の人たちをつなげるためでもあり、

自分自身を成長させてくれるようでもあり、

こんなアプリもありかなと思いました。


 

 

 

 


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