来月で50歳になる葉子は、介護士をして十七年、息子の雅也は家出して五年
その息子が炎上系動画配信者になっていて
たくさんの人の恨みを勝って行方が分からないことを聞かされ
息子を探すために東京へ。
葉子は、息子の住んでいる歌舞伎町のマンションにやって来る
あまりにも田舎と大違いの人の多さや、道の分かりにくさや、都会という巨大な町に圧倒されている様子で、
今まで、自分のマンションと、職場での往復だけの生活から抜け出てきたような
葉子の全身での驚きを感じました
息子は、「ピエロン」というお騒がせユーチューバーだった
葉子は、部屋のパソコンに残っていたピエロンの記録を読んで、
息子が以前は黒スーツという飲み屋の引き込みや、ホステスとお客様の世話係、次にホストとして働き三銃士というナンバースリーに入り
三銃士のメンバーで動画配信者になる。
行方不明者の届けを警察に出した葉子は、
息子の動画配信の仲間に
自分自身が二回もユーチューバーとして出演して、迫真に迫る
「世界中を敵に回しても母親の自分だけは味方」
という言葉を発し
かなりの配信回数を稼ぐ。
読んでいくうちに、葉子は、息子の策略に乗せられて、配信回数を稼ぐ道具に
東京に来させるように、仕向けたのかなぁと
最後まで疑っていました。
だんだんとおかしな現実に疑いを感じできて、息子の写真がないことや
ホスト時代の源氏名とユーチューバーのピエロンは、
ほんとうに息子なのか
最後までまったく予想に反する真実が隠されていていました。
葉子の怖いもの知らずの行動力、息子に対しても真剣に向き合う
何事にも動じない揺るぎの無い愛情の強さを感じました。

