大阪の空堀商店街で祖父が営んでいたガラス工房の跡を継いだ、兄の道と、妹の羽衣子。

羽衣子は小さい頃から、母親が発達障害のような兄にばかり世話を焼いていたので、道を嫌っていた

道も羽衣子が苦手だった


父親は出て行き、母親は料理研究家として

ほとんど東京に住んでいる


お互いに気持ちがばらばらの兄妹が

ガラス工房の仕事を通して、日々を過ごす内容です。




工房の炉中は1300度

ガラスを形にするには、重い竿をまわしながら、溶けたガラスの海の上で半円を描いて作っていく

竿を支える肘や肩は悲鳴、身体の中は脱水症状が出てくる


と、想像するだけで、この仕事を継ぐ決心をした二人

それだけで尊敬してしまい、

性格がどうのこうとか関係なく読み始めから、

応援する気持ちが先にたちました。


ガラス製品には、

器、皿、アクセサリー、そして道が作っている骨壷

などがあり

その人の思い描いているオーダーメードも受けている

作業中に

道が羽衣子に、言っていたことばで

「溶解炉の中のガラスが『燃える海』のようで、竿を持つ時は、海を渡る小舟が海に浮かぶ

燃えている海は眩しくて、自分の進む方向すら、はっきりと見えないが

竿を動かして進んでいる方へ進む」



お互いが少しずつ発してる言葉を聴くようになり、工房の仕事を分け合いながら、会話する

恋愛につまずいた時に、愚痴を言って助け合うようになる

といった歩み寄りの関係性が出来ているなぁと感じました。



色んな人達との会話で、相手にとっての思いやりのことばがたくさんあり

温かい気持ちになりました。