多治見勇吉は、両親が矢沢永吉のファンだったこともあり、永ちゃんの英才教育を受けて育つ。
バンドをする為に、仕事は適当にするつもりで、就職した会社、13年目になる。
会社では、社長のご機嫌を伺う役員達の無茶ぶりで振り回わされ
バンドがおろそかになる
毎日の日々の勤め人のロックンローラーの内容です。
勇吉は、レトルト食品を売っている「ミカゲ食品」の広報宣伝部に所属している。
レトルトカレーに異物混入が発覚して、社長が発した言葉「スマイルコンプライアンス」という言葉が炎上する。
さっそく勇吉が呼ばれて
スマイルコンプライアンス部のチーム長に任命される。
そこから出口のない役員達の抜け道のない嫌がらせが始まっていて
スマコンチームが半年かけての反撃に出る。
勇吉が、会社のマスコット着ぐるみの満月ちゃんの中に入った時に感じた変身するという気持ちは、
人は朝は勤め人に変身して職場へ
夕方は親に変身して保育園にお迎え
夜は学生時代の自分に変身して飲み会へ
(勇吉は職場を出るとロックンローラーに変身してライブハウスへ)
人それぞれ、大小色々な変身を自分自身も周りの人も寛容に受け止め
それが自然
確かにそうだなぁと
納得します。
有明ロックフェスに勇吉のバンド「デスぺラーズ」の出場オファーがあり
十代の頃から四人で作り溜めてきた三百以上の曲とカバー演奏の中から
ロックンローラ「デスぺラーズ」四人のメンバーの一人で癌を患ったジョージが作った歌
まずは今のありままを受け入れたい
生きている限り楽しむ
満員電車で会社に通いたい
つまらん会議を面白くしたい
うちら勤め人
生きてりゃあ最高
客のクレームでうずうず
上司の小言てウンザリ
だけど勤め人
生きてりゃあ最高
みんなお勤めごくろうさん
という
何とも心にそのまま入る言葉が頭に残りました。
ロックンローラーは、日々の暮らしのうっぷん、労働の疲れ、失恋の哀しみ、つかの間の安息や歓喜など様々な感情を歌詞に込める
それらの感情を軽快なメロディと歌やコーラス、パワフルなリフなどに乗せてぶっ放してくれる。
そんなロックンローラーの勇吉がチームリーダーとしてスマコン達が作った、反撃作戦の「プリンシンプルベース」という
12ヶ条(社員の風通しを良くして、会社を改善する言葉)
を成功させる
半径五メートル以内は、着実に手ごたえを感じている様子が
伝わってきました。

