離婚したばかりの洋子は、小学生の頃、マンガの中で野球に活躍する女性の「水原勇気」に憧れていた。

ちぐさ台団地の掲示板に男女問わず年齢不詳、ちぐさ台カーブチーム員募集という張り紙を見て、

応募する。


どさくさで、娘の香織と、補欠入団がきまる


チーム全員、それぞれが、野球の練習、試合、コミニュケーションを通して成長する内容です。





試合の相手チームは、とてもユニークで、中でも

「多摩川のカレキングス」という全員が還暦過ぎの老人で、年々動作がスローになっていく為に、打とうにもタイミングが合わない

といった、奉仕のような試合、


「ヒールズ」全員がヤンキー上がり

ルールより、相手を怪我させる為に乗り込んできて、試合放棄すれば、5万円を払わないといけないというチーム



ルールも相手も作戦もめちゃくちゃ

何処にこんな野球があるのかと

思わせる

カントクが相手を見ながらの試合上の采配は、

とても楽しくて、



72番(広島カープの史上初のリーグ優勝した古馬監督の背番号)カントクは、おそらく70代後半、広島原爆から家族を亡くし、赤ヘルというカープに元気をもらい

ちぐさカープを創立する、偉大な老人。


1番、センター伊沢、20代、元ヤン、団体行動が苦手、亡き母親を偲んでゲンカツギでカレーを食べ続ける。


2番、レフト福田、30代後半、息子の鍛え方に空回りをしている薄毛の親父、とても良い人。


3番、ピッチャーヨシヒコ、20代、ちぐさ不動産の二代目坊ちゃんだが、憎めない良い人。


4番、キャッチャー将大(まさひろ、通称しょうだい)、20代前半、元甲子園球児、プロで、天才と呼ばれている吉岡亮介の元相棒だった。


5番、サードキャプテン田村、30代後半、両親の介護で心労続きの毎日。


6番、ショート沢松、中学二年生、香織の同級生、無口で、職人肌

言葉は、「、、。はぁ」しか言わない。


7番、ファースト橋本、30代半ば、独身で親が二世帯住宅を建てた為に、20回お見合いをするが成立しない

自称「負けカタツムリ」花嫁募集中。


8番、レフト宮崎、30代後半、週末孤独から野球で癒し、札幌に残した妻子を思いながら単身赴任中のサラリーマン。


9番、セカンドウズマキ、フルスイングの魔力に見せられながら三振、一度だけ封印していたバンドの達人の腕前を見せる。


背番号なし、キャッチャー洋子、40歳、バツイチ、就職活動中。


1番(1番は被っているが、気にしないカントクの行為)ピッチャー香織、中学二年生、高校受験勉強中。


この親子の練習は、素人ながら、涙ぐましい努力をしていて、実力は問わず、試合で見せる全心全力で挑む姿があり

これからの洋子の再就職、香織の進学、親子の二人きりの生活が、安定していくような

明るい未来を想像できました。


さまざまな人生を背負ったメンバーが、カントクの指示を仰ぎ、相手チームに合わせて、奇妙な試合を繰り広げている様子は、


応援席に出向いて、試合状況を見ているようで、とても温かい気持ちになりました。