交番勤務を終えて川崎中央署の新人刑事になった村上翼は、

ホームレスが女の子を人質にする事件に直面する。

そこに現れたのが、無謀なベテラン刑事の影山康平だった

影山は、迷宮入りになっていた10年前の(深夜1:30分に23歳の女性が刃物で刺されて亡くなった)

事件を

一人で再捜査していた。

影山からこの事件の再捜査の協力を頼まれる。

二人は、10年前の関係者に地道に会いに行き捜査を始める。






影山は、10年前に暴力団と癒着していた同僚をリークしていた為に

警察内部では厄介者扱いされて誰からも疎まれていた。

一匹狼のように10年を過ごしていたのに、

村上を相棒に引き込んだことが内部では不思議に思われていた。



村上は、影山のうわさを聞いていても、実際にあった影山に対して

変な人物とは思えない、少しだけ偏屈なだけでという思いで捜査に協力している様子があり

村上の堂々と誰にも接している

物怖じしない様子はとても好感がもてました。



事件発生の捜査解禁や地道な捜査は、テレビを見ているように頭に映像があるような感じで

読み進めていました。



今の事件と、10年前の事件の関係者が少しずつ繋がって犯人が浮上してきた時は

「村上くん、お疲れ様でした」


そして影山のうちに秘める10年間の思いが報われたなぁと

「影山さん、お疲れ様でした」


と言ってあげたくなりました。