大阪府警暴対策の現役時に

警察の監察に目をつけられて退職をした

妻子持ちで大柄でデカくて筋肉質の伊達と、

マル暴時代に犯人に撃たれて脊柱管狭窄症になって杖(杖の先に鉄が埋まっている)をついている一人暮らしで弱弱しそうに見える堀内


伊達は競売物件の立ち退きを手伝う会社員、

堀内は暇を持て余す毎日を過ごし、伊達に呼ばれたら立ち退きの仕事に協力する相棒。


そんな時、白昼堂々と100キロ5億円の金塊強奪事件が発生する。


二人のハチャメチャで怖いもの知らずの旅日記のような内容です






立ち退きはすんなりと出て行ってもらえなくて「占有屋」という競売物件を落札した人間に対して善意の第三者を装い当該物件に居座り膨大な立ち退き料を要求する


という輩が必ず出てくる


二人は、

臆することなくマル暴時代に危ないことばかりしていたので

どんな相手でも任していく


そこで占有していたチンピラが

あの金塊強奪事件に関わっていたのでは

と、事件に関心を持つようになる。



次から次へと半グレやヤクザを

さらったり、恐喝したり、暴力を振るったりしながら

淡路島、湯布院、小倉、博多、名古屋と、

半月かけて

二人は的確に盗まれた金塊に近づいていく。



めちゃくちゃな度を過ぎる二人のおっさんの自由な振る舞いや豪遊するような旅、

時には死に近づいてまた生還して、波瀾万丈ばかりで、常にヒヤヒヤさせられていました。



毎日の二人だけの会話で

伊達の奥さんの笑えないジョークは、一人身の堀内にとっては羨ましさがどんどん募っているように感じられました。



金塊を求めて旅に行く前に買った堀内のBMWのスポーツカー

乗っている二人を想像すると微笑ましかったです。



警察を辞めたからこそ自由に動き回れて、警察をやっていたこそヤクザ、闇医者

資金洗浄、金塊洗浄、現役警察官の協力者

などあらゆるところに顔が聞いていて


真相に突き進む。



二人の腐れ縁と、幸運な運命はどこまで続くのか?

危ないことばかりやっているので


明日の命の保証は、ないんじゃないかなと、ヒヤヒヤしていました。



やりたい放題のおっさん二人の旅行は、羨ましかったです。