熊本県天草市上島北部の港から北役8キロの沖合に浮かぶ離島、周囲は3キロ弱、徒歩一時間程度で一周出来る小さな島
1980年代は、役70世帯が現住、役200名以上は居た
その後衰退して現在は無人島になる。
島の現在は高床式のコテージがあり
宿泊が出来るようになっている
その島で管理人を含む男女7人が次々と殺される事件が発生する
全員が舌を切られていた
生き残った唯一の一人、樋藤は意識不明の重体で発見される
樋藤はSNSに犯行声明を残していた。
先輩が男女に集団リンチされた恨みから始まったていたので、
樋藤の計画と思っていたら
第一発言者が殺されるという法則のような連鎖する殺人になって行き
管理人という人物が怪しく感じられ
この人の素性や動機が、分からずに第一章が終わり
不完全燃焼でしたが
第二章から
横島真莉愛は、大阪市クリーンセンターの収集作業員の技能職員勤務して2年、22歳が登場する
真莉愛は、天草市から大阪にやって来て、
3年前の樋藤事件の動機になっていた人物である
集団リンチされ舌を切る事故にあい、喋ることが難しくなっていた紀田陽平と共に同じアパートに暮らしていた。
事件から3年後に大阪市吹田市内で、強盗殺人と、通り魔殺人事件男女2人、合計3人の被害者が出る
3人共、事件の第一発見者になっていて舌を切られていた
樋藤事件を思わせるような事件になる。
真莉愛は、ゴミ収集の現場で、3人目の被害者を発見してしまい、第一発見者となり
捜査に乗り出していた吹田署の刑事から24時間体制の警護を受けることになる。
真莉愛の過去と、第一章の犯人が、繋がってきて、
だんだんと明らかな動機が分かってくる
最後まで読んでいて良かったなぁと、
巻き添えにあった被害者達のことを思うと残念ですが、
すっきりとした結末になっていてほっとしました。