オリンピック、パラリンピック開催間近

都内を走るトラックの荷台で青酸ガスを発生させるという予告電話が、奥羽タイムズの新聞社にかかってきた。


トラックの異臭騒ぎが発端に、トンネル火災、鉄道の線路の人為的な土砂崩れ、物流に関係する災害のような事件が次々と発生する。


そこに自然災害の台風も近づいていた


東京の物流の危機が発生


東京に暮らす3600万人とオリンピック選手、観光客

「東京兵糧攻め」という言葉が飛び交う


そこで立ち上がったのが市内周辺を走っている

トラックドライバーの人達だった。






ことの発端が、

産業廃棄物の違法な処理から、始まった内容で、

責任をとって自殺に追い込まれた工場の社長、ゴミを無理やり持ち込んだ解体業者、その土地に住んでいた住人達、

の悲劇があった


その事件を書いていた奥羽タイムズの記者も事件に乗り出す



道路網が封鎖されて起きる内容の現実として

流通が滞ったことで、

コンビニ、スーパー、商店に物や食料が無くなり、買い占めが起こり

誰もが飢え死になるかも


ゴミが処理場まで行けなくなり、道路に不法投棄されてしまう。



全く予想もしなかったことが、わずか一週間くらいで、

今までの生活が当たり前だったと思っていた暮らしが一変し、

東京が一瞬で、大都会から遠く離れた離れ小島になったような錯覚に落ち入りました。



トラックドライバーと、警察官、オリンピックを何としても守り抜く警察官、

ボランティア活動の人達


ボランティア精神からくるネットワーク、熱い友情、なんというか

仕事への誇りのような信念のような人達が毎日、身を粉にして闘って

私たちの生活を支えてくれている現実があり


流通とは、身体の中を通っている「血管」のような役割があり


改めてどんな職業でも何ひとつとして欠かせないなぁと

それぞれの場所で従事されている方々がおられて

頭が下がりました。


精密に整えられた社会のシステムは、少しの綻びが、どんどん大きくなり取り返しがつかなくなる状態になる現実でも


人とのコミニュケーションの助けが大きな力になっていていることが


強く伝わってきました。



持ち込みのゴミ、毎日のゴミ、災害ゴミ、解体ゴミ等といった

とてつもない量を想像して、


ゴミ問題は、永遠の課題であり

身震いをしてしまいました。