仲内佳奈が目を覚ますと、昨日まで付き合っていた恋人の坂橋亮の形跡全てが消えていた
大学で友達になった茉里が昨日、夢を見て「自己満足を売る店」kassiopeiaに一緒に行って欲しいと誘われる。
佳奈の頭の中にある恋人の存在がしっかりと記憶に残っていて
突然消えてしまう現象が
どういうことなのかが、とても興味深くて、最後になって解き明かされて
色々な所が繋がっていくのが
とても心地良かったです。
たくさんの悩みを抱えている相談者が登場して、
「心の中であの時の決断で、ああしたら、こうしたら」っていう後悔を背負ってしまうことは
人生にはつきもので、大人になればなるほど色々考えてしまう
ことは、みんな経験あるなぁと思いました。
この世界、あの世界、とパラレルワールドのような色んな世界が交差点のような所があり
人間の執着が過ぎると世界そのものを歪ませる
映画の世界に入っているような感覚でした。
「自己満足を売る店」kassiopeiaという店にいつもさりげなくいる
猫の黒井さん
猫の恩返しのような粋な働きがあり、最後に救われたような気持ちになりました。