親に見捨てられて行き場をなくなってしまい、羽目を外し、覚醒剤にまで手を出し補導される
鑑別所から少年院送りになった女子中学生達から選ばれた少女の4人が
民間のNPO法人が主催する
文部省公認のプロジェクトとして、山岳に挑戦すれば、刑罰が少し免除されるという授業が開催された。
実況中継をSNSで投稿するという条件があり子供達4人だけで登ることがきまる。
富士山から始まり
新潟の平ケ山、安達太良山、月山、伊吹山を体験して
那須の八甲田山岳に登ったが下山する時に消息が消えてしまう。
その投稿を見て疑問を抱いた
霞ヶ関に勤める一般職の水鏡瑞希は行動を起こす。
山登りをするには
一番に調べておかなければいけない気象情報が鍵となり
そこから
霞ヶ関からの天下りの気象庁の民間企業が浮き彫りになって来た時は、
少しからくりが見えたように思っていましたが、
とんでもない、官僚の私服を企む輩が潜んでいたことには、
想像がつきませんでした。
アノマリーとは
(法則や理論と比較して説明不可能な事象。物理学から経済学まで様々な局面で出現する。)
という
言葉は初めてききましたが
霞ヶ関の常識や基準がこうして決められていたことで、
その穴からくる綻びの隙をついた、ずる賢い輩が
世の中には潜んでいるんだなと、
呆れてしまいました
慣例とかに縛られて毎年の国の予算の(税金)の取り合いが絡んでいるのかなぁと、知らない世界を想像してしまいました。
生還して帰ってきた時
瑞希の命をかけた大胆な行動があり、命の危険から救った4人の子供達に
そっとささやいた言葉
「これからは何があっても私達はずっと友達だよ」
対しての抱擁力の深さが感じられました。
親に完全に見放されていたことに気づいてしまった子供達の未来が少し明るくなった気がしました。
その事件があり、瑞希自身の父親から溢れる温まる真の隠れていた愛情に気づき
最後に示した行いには、涙腺が緩んでしまいました。