作家の横尾成吾はもうすぐ50歳、ここ数年本が売れてない、スランプではないがそろそろ出版社からの見切りを言われるのかと、不安を抱えながらも

毎日、何かを書き続けている。


そんな時、新人の編集者である井草菜種が横尾の担当者になる


二人は、身の上話をしながら次の本の企画を進めて


次の本の制作するまでの内容です。





横尾の毎日の生活が、

朝、5時に目を覚まして、始まる一日の規則正しい倹約生活が面白いです。


朝のスタートの呪文のことばとして

「無駄に想像しない」

「無駄に休まない」

「無駄に求めない」を合言葉にして唱えて

布団からガバッと起き上がり

毎日、豆腐と納豆のごはん

買い物は二日に一回、必ず徒歩。


食って散歩、書いて食って昼寝、書いて散歩、食って寝る。


当たり前の毎日のリアルさが普通に納得してしまい、共感してしまいました。



横尾さんの人柄が

とっても良く出ていた場面として

公園の散歩で、子供が遊びでおもちゃのピストルを撃っている時に偶然にも胸に当たってしまい

さりげなく怒らずにその場を立ち去る


前回の編集者に、やっと書き上げた作品を一瞬にして「ボツです」と言われて

何も言い返さず

あっさりと受け入れてしまう


温和な人柄のおじさんなんだなぁと

なかなかこんな人は、身近にいないなぁと思ってしまいました。




編集者の井草菜種は、お金持ちで苦労知らずなのに、自分でやろうとしたことに、必ず挫折してきた


世間一般の金持ちのドラ息子のイメージが

全く感じられず

どんなに恵まれていても、悩みはあり

若者なのでこれからも色々悩み成長して欲しいと思いました。



横尾は食って書いて寝る

井草は食べて読んで寝る


二人の名コンビから出来上がった作品は、この本の全体から構成されていたことにビックリしてしまいました。