上海で帝国陸軍特務機関の伊那雄一朗に少佐から緊急命令がくる。


フランスで駆け落ちした華族令嬢の一条綾子の身柄を確保し、蒋介石の会社の藍衣社より早く見つけよと密命をうける。


皇室から直接派遣されて大神明という男がやってきた

大神明は何千年も生き続けている(月の王の末裔で狼の化身)で

持統天皇と盟約を結び代々天皇を受け継ぎ、今生天皇に仕えている人間の姿をした用心棒だった。


藍衣社に雇われている杜龍(火の王の末裔で龍の化身)とその四天王である青龍、朱雀、白虎、玄武の強敵より先に


一条綾子を見つけて、無事に日本へ連れて帰るまでの内容です。






大神明が

月に導かれて狼に変身して

藍衣社と闘っている様子が凄まじく荒々しく雄大な姿と

人間の姿に戻ると、スマートなステキな紳士になっていて、二つのギャップを想像して、つい笑顔になってしまいます。


一途に何千前から一人の女性(今は生まれ変わった李麗雪、昔の名前は雪)の存在が心の支えになっていて

孤独な自分に耐えている場面も感じられて繊細な心の持ち主なんだなと思いました。


皇室の女性が代々憧れる男性だと、納得してしまいます。




藍衣社の研究から開発された(命が尽きない化け物のような力を得る)ことができる薬が開発に成功して

試しに使われた結果、恐ろしく強敵な身体に変身していて


世の中の崩壊しかなく


月の王と火の王が手を取り合って

何とか世界の統制を納めて欲しいと思いました。



著作さんの以前「黄金旅程」に出てくる馬の立て髪と

この話の狼の立て髪が重なり

どちらも金色に輝く雄大さが頭に焼きつかれます。




 

 

 

 


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