松岡清澄は高校一年、両親は一歳の時に離婚、祖母と母と結婚間近な姉、水音(みお)の四人暮らし
父親は、子供みたいな性格で、洋関係の仕事をしている友達の黒田に雇われて
のんびりと暮らしている。
清澄は父親に似たのか、布や糸を触ると自分自身が落ち着くので、祖母に裁縫を教わりながら
刺繍をするのが大好きになっていた。
姉の結婚式に着るウエディングドレスを
自分が造りたいと願うようになっていく。
祖母、母親、姉、父親、父親の友達の黒田、清澄
一人一人の視点で書かれています。
母親は
子供達には、失敗しない人生を送って欲しい、という思いがあり
親だからこそ、人生のレールのように願う気持ちは、とても理解出来ます。
水音の女性らしく見せたくないこだわりは、なかなか伝わらなくて、
弟のドレスに対する私感と、全く違うという
すれ違ったドレス造りの繰り返しがあり
間に合うのかなと、
気が落ち着きませんでした。
結婚式間近になり、
やっと父親を頼る
仕上げの刺繍は清澄がすることになる。
清貴の出来上がってくる過程の楽しそうな様子が目に浮かび
嬉しさが込み上げてきました。
何が普通で、何がおかしいのかという疑問は、
一人一人の価値観で、
誰にも左右されないことが大事だと思いました。
「清澄」「水音」の名前の由来が出てきた時に、
さりげなくどんな場面でも、川の流れが頭に浮かんでいて、
ウエディングドレスをデザインする場面、刺繍を施す場面
とても幸せな気分になりました。

