NPO法人「女性の活躍を推進させる」の事務局長の藤沢優美は、

献金を増やす為に投資詐欺に騙されて自殺。


奨道館という宗教団体の副館長の伊能は、

教祖の席を狙って

教団の本の出版に失敗して教団員によって「天誅」を受ける。


柳井耕三郎の後援会長の倉橋は、

議員を夢見て、自身の職業である

不動産詐欺に騙されて

夫婦の諍いから妻に撲殺されてしまう。


柳井議員の秘書の咲田彩夏は、

自分こそが議員の妻に相応しいと思い込んで

不祥事を起こして、議員秘書を首になり事故死する。


という事件が起きる。





全ての事件の被害者の団体は、柳井議員の政治資金源になっていて


裏の金の流れが、募金や、嘘くさい宗教からの献金となっている


お金の仕組みは、素人では、想像もつかないなと、

感心させられました。



三年前の蒲生未智留の事件から

考えて、絶対に

この女性が綾っているのかなぁと、

思って読んでいたら


蒲生未智留の弟子の

野々村恭子と、神崎亜香里いう女性二人が、浮かび上がる。


人の弱みに付け込んで

自分の手を汚さずに、カモを見つけて言葉巧みに操っていて

人の命が一瞬にして失われてしまう。


催眠術でもされたように従順に事が運ばれていて、


その上

最後に想像しなかった事実が隠されていた。


警察でも、誰であろうとも、


根っからの悪どい、感情がない、賢しこい、その上、美人

だからこそ化粧で不細工顔でも化けられる


悪賢い人は、

一生捕まらないのかなぁと、

思ってしまいました。