富山は、大学に入りある事件がきっかけで急に学校に行けなくなり、一年間だけ親の承諾を得て休学をする。

対面恐怖症のような人との触れ合いが苦手という問題を抱えながら、


生活の為に夜のコンビニでバイトを初める。


そこで出会ったバイト先のネット歌手をしている先輩の鹿沢、風変わりな高校生の女の子佐古田、旧友の永川


の四人が


趣味であり、生活の一部であるラジオのリスナーという共通の話題で、

繋がっていき、各人が成長していく内容です。





本の中の実際に放送されていた深夜ラジオ番組「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」という番組の内容を通して


実際の芸人さんの方々の名前が出てきて親しみが湧いてきます。


投稿の内容もバカバカしくて、とんでもなくぶっ飛んでいる内容で、笑いしかなくて、

最後まで面白可笑しくて、読み安かったです。


番組にとっての力強い味方である

ラジオネームから投稿されてくるハガキが、ラジオ番組の存続の命運を握っていて、

まさしくリスナーの職人魂の力強さに支えられているんだなぁと

感心させられました。


主人公のコンビニで働く精神力が、みるみる成長していて、

仲間との出会いがあったからこそ

自分の中の奥底に隠れていた、希望のような可能性を見つけられたような気がして

安心しました。





たまたまテレビの電源を入れたら某番組でアルコ&ピースの平子さんが出演されていて

思わず親近感が湧いてしまいました。